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1人暮らしの男の部屋。



その典型的サンプルになりそうな

アキのワンルーム。





アキは一人鏡の前に立っている。



まじまじと自分の顔を

見つめている。




「やせた、、、かな?

俺」



アキはそうつぶやくと

あごの辺りを確かめるようになでた。




触って確かめて見ても

自分が痩せたのかはわからない。





体重は確かに3キロほど減った。



しかし友人に指摘されるほどの違いが

容姿に現れているとはアキには思えなかった。




「まあ、、やつれたってことを言いたかったんだろうな。



顔色も青白いし」




確かに今年の夏


海岸で焼いた肌とは思えないほど

アキの肌は透き通るほど白かった。





夏の頃の自分と

今の自分とのギャップが


友人にやつれた印象を与えたのだろう。




アキはそう考えた。



そして

改めて鏡の前で



確かめるようにあごの辺りをなでる。






その時



アキにわき上がる

かすかな違和感。




あれ?





おかしいな?





アキは鏡を見る。




不思議そうな顔をした

アキの顔が鏡に映っている。





アキはいつもそこにあるものが

ないことに違和感を感じ




何度もあごの辺りを

撫でまわした。




熱を出して一週間。




その間起き上がることもできず

ひたすら布団なのかでうめいていた。




そして一週間たてば

当然そこにあるものがない。



「ひげが、、、生えていない、、、」




一週間もほったらかしにしていたら

普通は見ていられないほどの



汚らしい無精ひげが

生えてくるのだが



それがきれいさっぱり無いのだ。






もう一度鏡の中の自分を

見るアキ。





アキはぽつりとつぶやいた。






「どこか悪いんかな、、体」






その時アキに襲い掛かる

激しいめまい。




アキは立っていられない。




「う、、うう」




うめき声をあげながら

布団に寝転がるアキ。




アキは体の火照りから

また熱が出始めたのを悟る。




アキは長引く熱と

得体のしれない症状に




少し不安になりながら

それからも布団の中に入り続けていた。







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