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†.1 天使との遭遇

会話文少なめですが、頑張りました。二話からは二人の会話たくさん書きたいと思うので頑張って読んでくださいっ(o^v^o)コメント、評価等待ってます†

くせ毛、猫目、笹川ひとみ。高校1年。自分がかわいいとは思わない。もう16年も生きてきたが、自分の事を優しいと思った事も一度もない。ものすごく性格が悪い、顔もきもい。それなのに…そんな私なのに、どうしてそんなに好きなんだ?

目の前で顔を赤らめ『好き』の一言を口にした少年。名前も知らない、顔だって見たことは少ない。女の子は何人もいる。なぜ私を好きになったんだ?不思議でたまらなかった。それに、私の方は景色の一部としてとらえていなかったのに、彼は私を中心に景色をみていたんだなあ。

そう思うとほんの少し、申し訳ないと思う。あくまでほんの少し。君が勝手に好きになっちゃったんだよ。私はなんにもしてない。

「ごめん。断る」

それだけ言い残すとすぐに屋上のドアをあけた。後ろから彼の叫ぶ声がする。

「諦めないからー!俺しつこいんだーごめんなあ」

諦めないとは宣言されても困るだけだ。勝手にして、としか言うことができない。

少し高めの声。

サッカー少年の彼は結論からいうとカッコイィ。

彼を好きだ、という子は少なくはないだろう。でもこれとそれとは話が別だ。あいにく私は自分も自分以外の人間も好き、という感情を抱いたことがない。冷血、自分は悪魔なんだ。ずっと小さい時から思ってた。無表情の私はもしかしたら悪魔の子なのじゃないか、と。しかし、残念ながら私の体には人間の笹川家の血がながれている。




教室のドアを開けていつもと何ら変わらないクラスを見渡す。女子の数名が振り向きひそひそと何かをつぶやく。一方男子の数名はちろっと私をみると恥ずかし気に顔をふせる。私は別に気にしない。所詮私をとりまく景色でしかないからだ。

よく考えたら最近変わったことあったのだ。天使の女の子。讃美歌を今にも歌い出しそうなそんな女の子がが私のクラスにやって来たのだった。確か名前はなんとか絵美。彼女の顔を目にしたのは一週間前の雨の日だった。先生が騒がしく入ってくるなり、騒がしくはなし始めた。今回の担任はものすごくうるさい。ひとりでギャグ言って自分で笑えるという特異な体質だからだ。

「えー…こんな天候に転校生とは縁起が悪いが……って。天候、転校生。っハハハ〜みんなも笑っていんだぞう」

静まり返る教室。いい加減、自分が面白くないってごとに気づいてほしい。

「ハハハ。…っ。じゃぁ紹介するぞー。美空絵美ちゃんです。ひばりじゃないぞー。拍手ー」

パチパチとまばらな拍手の中に現れたのは、天使を連想させるほどの美人だった。

「美空絵美です。間違ってもひばりって呼ばないで下さいね」

声さえも透き通っていた。クラス全体がこの子の可愛さに見とれただろう。天使を連想させるフワフワした軽いパーマ。白い肌。なにより茶色っぽくてぱっちりの瞳。小柄だが足が長くてモデルのようだった。私とは真逆な気がする。


そんな彼女に今日声をかけられたのだ。

「ねえ。笹川さん。ひとみちゃんってよんでいいかな?」

嬉しかった。私のことを笹川さん以外でよんでるのは親ぐらいだ。でも私は喜んで返答するキャラではない。素っ気なく言う。

「別に。いいよ」

彼女がどんな顔をしているのかが気になったがソッポを向いてツンっとしていた。すると、誰かがいきなり背後から抱きついてきた。誰!?さすがに驚いて声をあげてしまう。

「ひえっ」

その手は白くて可愛いかった。

「〜っ。可愛いっっ。ひとみちゃん可愛い!」

「はっはい?」

絵美!?(勝手に呼び捨て)意外に力が強い。うっ。ちくしょう。バスケ部なのに力が入んない…。周りが私たちの方をビックリした目で見ている。そりゃそうだ。抱きついてる女子。はたからみたらレズ以外の何者でもない。

「私ー…ひとみちゃんのこと好きっ」

!!!!!。この人は何を言ってるんだろう。真顔で抱きついて好きとか何者ですか!?

「やっやめてよ!」

「…。はっ!ごめん。つい…」

「ついって…。なんなの。あんた…」

「ひとみちゃん可愛んだもんっ。猫みたい。たぶん私みたいにひとみちゃんのことギューッてしたい人たくさんいると思うよ」

あんたに言われたくない!心のなかで叫ぶ。ついでに変態!とも、ね。


天使、変態?美空絵美。

悪魔、猫?笹川ひとみ。

高校生活はまだ始まったばかり。


二話も読んでくださいねっ

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