表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第二体 悪魔的禁猟×死神的捕猟
82/89

同士討ち

ヴォルの告白を受けてから数日。恐れていた自体が起こった。所長から突然呼び出しを受け、事務所に行くと、物凄く疲れ果てた顔をした彼の姿があった。事務机に膝をつき、頭を抱え、深いため息をつく姿はいつもの彼ではなかった。

「いいかい.......紅葉..............。よく、よく落ち着いて聞いて欲しい」

「はい」

「うちの従業員が亡くなった」

思わず目を見開いた。楽な仕事じゃない。命を落とすことだってなんら不思議じゃない。でも..............やっぱり所長だって苦しいんだ.......。私はパイプ椅子に腰掛けることも出来ず、呆然と立ち竦んだ。なんて声をかければいいんだろう.......。

「戦場で散って行ったのなら、この報いを必ずとると、決心も着くんだけどね.......。亡くなった理由が仲間内での殺し合いなんだ」

「言ってる意味が.......すみません。混み込めません」

所長は虚ろな目を此方に向けた。今まで見たことも無い双眸だった。私達を取り纏め、如何なる時でも冷静な判断を下す彼はここにはいない。

所長がこんな状態なのだ。私が..............私がしっかりしなくては.......。

思わず呼吸が荒くなる。もしかしたら、明日には氷室や閏日さんと殺し合うかもしれない。そしたら硝吸鎌は躊躇いなく殺すだろう。そしたら..............そしたら。

立って居られなくなって、定位置のパイプ椅子に腰掛けた。心臓が鳴り止まない。ずっと高い進度で鳴りを進めている。過呼吸が酷くなり、意識が遠のきかけた時、黒い影が私を覆った。硝吸鎌だった。

「あまり虐めるな」

彼は地に着くほどの長い髪で私の体を覆うと、そのまますっぽりと抱き込んだ。黒猫が心配するように体を擦り付けて、手の甲で背を摩る。黒く艶やかな絹糸しか見えないが、声から分かる。凄く.......怒っている。

「洗脳だろう」

「あぁ。悪魔共がばら蒔いた洗脳ウイルスだ」

暖簾のような髪から顔を覗くと、呆れたような、それでいて軽蔑したような顔をして、所長を見ていた。そこにいつもの不敵な笑みはない。あまりにも冷たかった。

「狩るものが減れば自ずと害虫も増える。そうして死体が増えたのだろう?」

「あぁ」

所長は天を仰いだ。硝吸鎌と違って、彼の顔を見ようともしない。

「意思の弱い人間が流された。そうやって以前も.......」

そう、言いかけて硝吸鎌は口を噤んだ。それから誤魔化すように、私の顔を見た。双眸には深い悲しみがあった。所長とは違う目だ。優しくしてきた相手に裏切られたような、そんな.......。

見ていられなくなって頬を撫でる。大丈夫だと安心させるように。

約束は守るよ。死んだ後、私は絶対に貴方のものだ。裏切るなんて、しちゃいけない。

過去のプロット引き出すとこんな感じ。

若気の至りってやつです。プロットの穴を埋めるために事象が多い。というのが今の感想です。

一つの事象を深堀するスタイルとはまた異なりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ