人狼
すみません。またエタることも有り得ます。
この間の惨劇の後、何事もなく世界は回っていた。多くなった死体を狩り、平凡な日常を過ごす。死体狩りにとての一般的な生活。代わり映えの無い日常だった。
でも異変とは突如起こるものだ。しかも、割と身近なところで。
私は下校途中、ふと忘れ物に気が付いた。教科書。普段ならば特に気にもとめずに置き勉をしていくのだが、今日は訳が違った。宿題として教科書の問題が提示されているのだ。
..............幸いにも、所長からの連絡はない。今から取りに戻る事にしよう。
昇降口から階段を上り、教室へ。時は夕暮れ時。何かが起こりそうな時刻。音楽室からはピアノの音が聞こえてくる。優しい音色。その音に耳を済ませながら、教室の扉を開けると、先客がいた。鮮やかな黒の長髪。平均よりも少し背丈の高い子。群青だった。
とっくに帰宅したかと思ったが、彼女も忘れ物でもしたのだろうか?
「群青?」
私が声をかけふと、目が合った。でもいつもの群青の目じゃなかった。虚ろだった。生きる気力が根こそぎ奪われた目だった。
思わず息を飲む。いつもの彼女じゃない。群青は黙って私の元まで歩み寄ると、その細い腕を伸ばし、首元を両手で包み込む。
「..............っ」
一瞬の出来事だった。故に判断が遅れた。群青の指が喉に食込み、呼吸を妨げる。少女が出せる力とは思えない程の腕力が首を折ろうと躍起になる。
..............あぁ.......。カイとの約束守れないな..............。行方不明の両親の遺体、見つけ出すって..............。でももう。
遠のく意識の中、突如私の体が吹き飛ばされた。机に体がぶつかり、関節が肉が、悲鳴を上げる。開放された喉から酸素が入り込み、何度か咳き込んだ。苦しい..............。でも早くしないと、群青じゃない群青に私は殺される
体制を整えようと床に手を着いた時だった。一匹の獣が私と群青の間に立ちはだかる。
毛むくじゃら。鮮やかな黒の体毛。狼だ。しかし他の獣と一線を期するように、二本足で立っている。一般的に言えば人狼。そいつは獰猛な唸り声を上げた。
理解が追いつかない。何時もゾンビのような生物と戦っているが、人狼は初めてだ。ぶっちゃけ人間である群青を相手にした方がまだマシだ。
しかし人狼の目当ては私では無いようだった。狙うは私の友達、群青。まるで対称はお前だというように、四足に戻ると、思い切り飛びかかった。
「駄目!」
私の静止も虚しく、狼は私の腕をするりと潜り抜けた。それから群青に飛びかかり、思い切り頭を地面に打ち付けた。
「止めて!」
今度こそ、という思いを込めて毛の塊に抱き着く。このままだと殺される。私じゃなくて群青が。それは余りにも可哀想だ。今だっていつもの群青じゃないのに.......。
人狼は群青への攻撃を辞めると、ぐるりと此方を振り返り、湿った吐息を吐き捨てた。そしてするり、と人の形に変化させる。それは近々知り合った人物で.......。
「ヴォル!?」
「失礼致しました。紅葉様。しかし急を要します。とりあえず、ご指示通りに」
久々過ぎて文章構成、テンポ、書き方が全然違うと思います。(放ったらかした作者が悪い)
特にテンポ。以前は文章を書き続ける事を目標にしていました。
しかし、今回は終わらせる目標のため、荒く感じると思います。
それでも.......皆様は納得していただけるのでしょうか.......。
数十年経っても声が変わらない声優さんは本当に凄いな.......。




