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アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第二体 悪魔的禁猟×死神的捕猟
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4

お休みがないと、曜日感覚が狂いますね(´-ω-`)

 てっきり塊がまた鬱陶しく、へばりついて来たのかと思ったが、違った。地に向かって伸びうる長い黒。硝級鎌だ。彼は私の腹に腕を回し、べったりと密着してくる。

「何故?」

「中々汝が私に逢いに来ないから」

 ふて腐れたようにも、拗ねているようにも見える。子供か……。呆れて唖然としていると、携帯から途切れる事無く所長の声が流れ出ている。

 ──もしもーし。大丈夫? おーい。

「はい、大丈夫です。硝級鎌が此方に来てます」

 ──あー本当。……道理で聖遺物がないわけだよ……。

 深い溜息が携帯のスピーカーを通して伝わってくる。所長、今一番溜息をつきたいのは私なのですが。|塊と硝級鎌(面倒な二人)の世話係なんて、引き受けたくもない。

 かなり渋い顔になっていたのだろう。が、電話越しの彼に伝わる筈も無く、無慈悲にも電話は切られる事となった。

「それに臭うんだ。害虫共の悪臭が」

 硝級鎌は舌打ちをすると、私の頬に自分とおなじみ物を擦り寄せてきた。肩に乗った猫が頬ずりをするのような感覚である。

 私は黙って頭を擦ってやり、大人しくさせる。今日も平常運転な巨大猫である。

「ねぇ、害虫ってまさか……」

「悪魔だ」

 硝級鎌はするりと顔を退かし、私の腹の前に手を回す。顎を頭上に乗せて、またまたピッタリと密着する。

 端から見ればバカップルの所業なのだが、塊は対して気にした様子もなく、春風の微笑みを浮かべている。


「何体か分かる?」

「恐らく一人。誰かを操って居るのだろう。完全な特定には至らない」

 気怠い双眸は眼前の塊を捉えている。硝級鎌の睨め付けにもさして動じず、にやりと笑った。何か秘策があるのかも知れない。

 私は硝級鎌の首元を撫でてやり、問題を起こさないように宥める。最近会っていない為、ともすれば街一つ破壊しかねないような状態……。油断は禁物だ。


「氷室ちゃんは如何なのかな?」

「行ってみよ。というか白時は来てないの?」

 塊の相棒である“白時”。人型は白い天使のような姿で、ふわっふわした白のエプロンロリータを着用している。塊にぞっこんな為、持ち主が呼ばなくても訪れるのだろうが、今は姿が見えない。

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