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アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第二体 悪魔的禁猟×死神的捕猟
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1 愛情表現

 御丁寧に、『髪を乾かす』と言って聞かない塊の言うとおりにさせ、髪を乾かして貰ったその後。布団に包まる事となった。端から見れば白い食パンに挟まれ、サンドイッチの状態に見えるかも知れない。勿論、食われるつもりなど毛頭ないが。

 黙って目を閉じ、夢の中に墜ちていく。


「久し振りだな。元気にしてたか?」

「昨日振りなんですけどね……」

 要智さんは何時も通りの朗らかな笑みを称えていた。朗らかで、明るい……。彼はひらり、ひらりと手を振りながら、ふぁっと欠伸をした。中々に吞気なものである。


「昨日でも、会ってないと忘れるんだよ」

 まぁ、そうだけど。日常が濃い分、夢での記憶なんて曖昧に陥ってしまうものだけど。『昨日ぶり』なんて言葉をほざいた私でさえ、彼の事を懐かしく思ってさえいた。

 私は彼の前に正座して、髪を払った。一心に彼を見つめる。


「んで、何聞きたい? 悪魔の事も話したし……」

 顎に手を当てて、世話しなく目線を走らせる。私が考えている事を推測しようとしているようだ。

 ……感が良い……とは思う。でも別に悩みなどはない。只単純に話したいだけだ。その、彼の事を……。

 私は話難さの余りに視線を彼から外す。彼はそんな事にも構わず、にやりと口角を上げる。


「その……会ってないので……機嫌、絶対悪いままだと思うんです。其所でどうすれば機嫌が良くなるかを教えて戴きたいのですかが」

「何だ、惚気か」


 その割に女子高生の恋バナを聞くようにノリノリなのですが。……いや、違うな。校内でイチャついている初々しいバカップルを、クラスメイトが全力でからかうような感じだな。

 しかし強ち間違っていない上、本当に惚気て見える為。口を引き結ぶ。


「すみません……」

「あぁいや、少しからかっただけなんだ。本気で謝らんでくれ」


 慌てて謝罪の意を示すが、発案者は専ら私なので、要智さんは何も悪くない。

 だがからかいつつもきちんと何かを考えていたようで、ドヤ顔で考えを示してくれる。


「何時通りで良いんだよ。何なら御前からぴとっとしてやれば良い」


 脚を崩し、持論に酔っている……。が、そんな事で彼奴は許してくれるだろうか? いいや……街一つ分崩壊させた後に漸く聞く耳を持ってくれそうだ。どうしよう……止めてくれるかな……?

 相当焦った顔をしていたのだろう。要智さんはきょとんとした顔をしている。


「御前は心配性だなぁ……」

「こんな小娘ごときの言い分なんて聞いてくれないでしょう?」


 すると、すいっと体を前屈みに倒して来た。何時になく真摯な目をして、口を引き結んでいる。

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