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アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第二体 悪魔的禁猟×死神的捕猟
54/89

3

 塊はベッドに腰掛けて、自分のスマホを取り出して弄り始めた。ちらりと覗き込むと、ゲーム内容の描かれた頁を閲覧している。

「えっとー……。プレイヤーはランダムで悪魔側か死神側になるんだって。悪魔側になった者は、死神側に気付かれないように、人間を悪魔化させていく……。死神側は其れ阻止するために、人間の姿をした悪魔を見破り、倒して行く……とまぁ、こんな感じ?」


 塊が行ったのは大まかなルール説明だ。これだけではやはり不十分なので、此処からは私が付け加えよう。

 

 ・ゲームを開始した時点で、悪魔側か死神側に振り分けられる。

 ・これは自分では選択することは出来ない。

 ・悪魔側も死神側も、見分けが付かないように人間の形をしている。

 ・悪魔側となったプレイヤーは、街中に居る人間を誘惑し、堕落させて、自らの仲間を増やす。

 ・堕落した人間は死神の邪魔をしてくる。

 ・死神側のプレイヤーは其れを阻止するために、悪魔側のプレイヤーを倒す。

 ・死神側のプレイヤーは堕落して、悪魔の手先になった人間を元に戻す事が出来る。

 ・人間が全て堕落するか、死神側が悪魔を全て倒すかした方の勝利。


 とまぁ、こんな所だろうか?

 ルールはとてもシンプルで単純。それ故にのめり込む人も少なくないのだろう。世界的通信も可能なようだし。


 他に画像を検索してみると、バーチャル上で美しい中世ヨーロッパの街並みを象ったような、箱庭が出来ている。グラフィックだけでも美しく、見応えがある。

「結構綺麗だねぇ」


 画面を覗き込んで来た塊が他人事のようにぼやく。確かに好きな人が見ればド壺にはまるだろう。

 だからと言ってのめり込んで他のものが手付かずになるのは御免被りたいので、遠慮しておこうと思う。

 さて、そろそろ塊と共に夕飯の準備をせねばならない。ベッドからおもむろに立ち上がると、塊も一緒に付いて来た。


「ご飯作るの? お供するよ~」

「冷蔵庫、まだ覗いていないのだけど」


 まぁ漁れば何かしら出て来るだろう。すっからかん。と言うことは無いはずだ。多分……。


 キッチンに付いて、冷蔵庫を覗く。真っ先に目に入ったのは、挽き肉。それから玉葱。後は人参丸々一本である。卵は何時もの卵置きに行儀良く陳列されている。


 ふむ。どうやらハンバーグになりそうだ。後はパン粉と、片栗粉と……。そう思いながらシンクの下の扉をかぱりと開ける。ボウルや鍋に混ざってひっそりと存在していた。

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