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アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第二体 悪魔的禁猟×死神的捕猟
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2

 そう自分で呆れかけながら、指先で文字に触れると、黒い画面に白いインクの滲んだ時で、“Welcome”と書かれていた。

 暫くするとその文字も垂れ流されたかのようにぼやけ、新たな文字が浮かび上がる。


     ──ゲームを開始致しますか?──


 此処まで来て、はっと我に帰る。食い入るように眺めていた顔を何とか引き剝がし、頬を抓る。


 もしかしたら詐欺かも知れない。ワンクリック詐欺なんて今に始まった事では無い、今のうちにおさらばしよう。


 そう思って、戻るボタンを押し、適当にスマホを机の上にほっぽった。別にやる必要はない。内容なんて、ネットの海を漁れば幾らでも情報が出て来る。


 顔を布団に埋め、ごろごろと寝返りを打つ。塊はまだ帰ってこない。

「ただいま~」

 そう思った途端に塊の声が聞こえて来た。しんしんと足音が此方に近付いて来る。そして扉の開く音。

「ただいま紅葉ちゃんっ」


 怠さに抵抗し、無理に顔を上げると、塊の晴々しい笑みが目に入る。更に付け加えるならば、痛々しい程に……。


 塊は柔らかい髪をふわふわ揺らしながら此方に近付いて来る。それから毛先を指で持ち、口角を上げた。チェシャ猫のように。

「なぁにやってんのー?」

「友達のやってたゲームが気になったから、検索」

「それって今話題の“悪魔的禁猟×死神的狩猟”って奴?」 


 びっくりした。まさか今私が検索していたものが、塊の口から出るなんて。人気のゲームで検索して、目当てのものがヒットするとは少しばかり驚いた。

「人気なの?」

「うん。接客しているとき、スマホのゲームしている人達は、大抵やってたよー」


 へぇ……CMでも大して御目に掛からなかったから、少し驚いた。まぁ、知名度が低いからこそ宣伝し、多くの顧客を得ることが本来の目的なのだろうが。多くの者に知られているならば、抑も宣伝効果は余り期待出来ない。


 塊はやったことがあるのだろうか?

「ねぇ、塊はやった事あるの?」

「んー? 無いよ。無料らしけど。まぁ其れも人気の一つなんじゃないのかな」


 なる程。課金をして、より強い武器を手に入れたり、ガチャを回すなどは時折耳にするが、そんなものなのだろうか。

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