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1 登校時にて
朝飯を食べ終え、塊の嫌にテンションの高い挨拶を背に受け、学校へ。校門に辿り着く前に、学校の白い壁に出会う。背もそれなりに高いものの、言いたい事は其所じゃ無い。
長いのだ、学校の壁が。全長何メートル、いや何キロ在るか分からない。其れがこの学校の規模を示していた。
ごちゃごちゃ考えながら、何とか表札まで辿り着くと、門を潜った。
私の通う私立夢叶学園は大きな図書館があることで有名である。校舎も校庭も其れに似合うほどデカく、この校舎の設立費だけで、この国の経済が潤うのではないかと考えている。
まぁ小難しい経済の話は此処までにしよう。もうすぐ昇降口だ。縦に並ぶ簀の子に足を置き、靴を履き替えようとすると、一人男子が声を掛けてきた。
「お、おはよう……不知火さん」




