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アンデッド─undead─ 二部  作者: 秋暁秋季
第一体 黄昏の集い
44/89

4


 ――某都内、某パスタ屋さんのパスタがめっちゃめちゃ美味しかったです(≧∇≦)b

 本当、良いガソリンチャージですっ(ゝω・)―― 


 ……某都内、某パスタ屋って何処だよ!! せめて写メの如く画像を添付する事をお勧めする。

 あぁ……忘れてた。秋本先生は覆面作家を気取っている訳では無いらしいが、個人情報の流出を恐れてか、あまり地名を明らかにしたがらない。


 まぁ怖いけれども。誰もが見るようなネットに、顔写真を載せるのはかなりの勇気がいるけれども。

 そう渋い表情で眺めていると、塊が皿を持って後ろから スマホを覗き込んできた。


「某都内、某パスタ屋って何処?」

 やはり私だけでは無かったようだ。誰でも疑問に思う事だ。

 それから塊と静かな夕食を囲んだ。テレビは大して面白くもないバラエティ番組ばかりだったし、珍しく塊は口を閉ざしていた。

 その後何事も無く部屋を追い出され、さっさと風呂に入るように命じられてしまった。


 衣類を脱衣所のフローリング一杯に散らし、バスマットの代わりとする。水よけの加工の扉を人差し指で押して中を覗くと、ひんやりとした冷気が頬を撫でた。寒い。

 (カジカ)む指を折り曲げては開き、折り曲げては開く事を幾度となく繰り返し、何とか体温を上げようとしてから、つま先を浴室に付けた。案の定冷気を保った空気が足を撫でる。それを回避するように手早くシャワーを取って、ガスを沸かす。


 最初が冷たい水しか出ないのが本当に難点だった。だが暫くすると水温が上がり、熱湯のように湯気を出す。指先に触れると、冷気のベールを破壊し、(ヒビ)を作る。その隙間に湯が流れ込み、徐々に体温を上げていった。


 後は適当に髪を濡らし、シャンプーを付けて掻き回す。冷たいままだと良く泡立たない。どういった原理かは知る世はずも無い。それから体を洗い終え、パジャマに着替えた後風呂場を後にした。

「次風呂」

 頭上をバスタオルで覆い、視界がよくない。それでもリビングまで転ぶこと無くたどり着いて、塊に命じた。

 塊はバスタオル越しに私の頭をずるりと撫でると、そのままこの場を去っていく。


 大人しく風呂に入ったのかと思ったが、違ったようだ。小さな足音が此方に近づいて来る。バスタオルを捲り上げて塊よ様子を窺うと、片手にドライヤーを持っていた。

「乾かしてからね」

「……」

 ……何故此奴が私の髪を乾かしたがるのかは分からない。今日は大人しく風呂に入ってくれるのかと思ったが、やはり日課としている“コレ”は省く事をしないらしい。

あぁ、美味しいパスタ屋最近行ってない(;´д⊂)

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