第4話 シェレメーチェボ国際空港到着
搭乗開始。アエロフロート、ボーイング777。僕の席は中央左の通路側。なかなか良い席だ。しかも、時節柄か、空いているので、隣3つには人がいない。最高。窓側のロシア人が、こちらを見ながら、アテンダントに対してしきりに文句をつけていた。
午後12時過ぎ。離陸時に機体がかなり揺れた。なぜか天井から水も落ちてくる。すごく不安になる。ネットで見た、着陸時には拍手が起きるという話に妙に説得力を感じる。
飛行中の待遇にはおおむね満足。キャビンクルーが、軍人上がりのようなゴッツイ人でちょっと怖かったが、サービス自体はそんなに悪くない。お昼ごはんにはお寿司も出てびっくりした。とても日本を意識しているようです。機内サービスで出ていたビールは、「キリン 一番絞り」だったし。でも、ビールを頼む人にはちょっと嫌な顔をしていました。晩御飯も、チキンとパスタがメインで、パックのにおいがしたけれども、それなりに美味しかった。
到着近くなり、アテンダントが何かを配りだす。一応もらっておくと、ロシアへの入国カードだった。トランスファーの場合は必要ないはず。書かないで置いたが不安は残る。
午後5時過ぎ。モスクワに到着。トランジットの乗客は空港外に出ることも許されず、次の便までゲート内で待機。行き先ごとに乗客が分けられる。ところで、空港職員は、なぜきちんと英語を話さずに目的地を連呼するだけなのだろうか。逆に分かりづらい。選別が終わり、残った人達は、隔離された通路を歩かされ、トランジットカウンターへ。窓の外を見ると、雪がちらついている。
何せロシアです。外国人には厳しいロシアです。次に何が起こるのかと、非常に不安になります。ビクビクしながら歩く。我ながら気の小さいことだ。
実際は特に何も起こらず、チケットとパスポートを渡して、確認後に搭乗券を渡されるだけ。スタンプも押されないし、質問もされない。簡単なものだ。ゲートを抜けて、乗り継ぎ便を待つ。あと3時間強。