第25話 シャンゼリゼ通り
歩いてコンコルド広場へ向かう。オベリスクとエッフェル塔。エッフェル塔は、遠くから見た方が綺麗に見えます。そして、シャンゼリゼ大通りは凱旋門へと通じています。凱旋門まで行く気は無いけれど、フラフラとシャンゼリゼをお散歩。オー、シャンゼリゼー。
このあたりには綿毛が宙を舞っています。樹木についているものらしい。花やのどにつくと、ムズムズして、イガイガします。なんとかして。
途中で街中に入り、エリゼ宮を目指す。フランス大統領官邸。周りには、制服警官だけではなく、私服のSPもウロウロしていました。容易に近づける雰囲気ではありません。実は、この写真を撮るときも、かなりビクビクしていました。
ついでに、高島屋を見に行ってみようと思う。あまりにもすごい人だかりだったので、あわてて地下鉄に逃げ込む。あんな人ごみには入りたくない。
途中買い物をしようと思うが、もう閉まってしまっている店が多い。こんなことなら、出先で買い物をして置けばよかった。重くなるから、あとにしようなどと思ったのが間違いか。また戻るのも癪なので、どんどん進んでいったら、かなり遠いところまで来てしまった。そこでお買い物。戻るのが大変。
コインランドリーで洗濯をしながら、パティスリーで買ったお菓子を食べる。プリンみたいなタルトがFlanというらしい。お店のオーナーのフランス人は、僕を無視して、後から来たマダムの注文をとったが、アルバイトのアジア系の女の子が注文をとってくれた。ありがとう。
洗濯をしていたら、洗濯機から水が溢れ出す。多分原因は、僕の入れた洗剤。上手く溶けなかったのだろう。慌てて停止させる。異国でのトラブルほど、対処に困るものは無い。一緒に洗濯をしていたおじさんが、フランス語で、多分、気にすんな、見たいな事を言ってくれた。ありがたし。このおじさん、3人組できた内の一人だが、大量の洗濯物を持ってきていた。身なりはこぎれいだが、もしかしたらホームレスかもしれないという印象を抱いた。でも、対応はとても紳士的。どんな状況にあっても、こんな心持でいられる人間になりたいものだ。
書いてある文字も問題だけど、青い葉っぱ、大麻のようですね。そんなこと気づきもしなかった。言われてみればそうかも。出かける前は、そういうことも気にしようと思っていたのに、出発間際にゴタゴタしたので、忘れてしまっていた。これ、出発3日前に買ったやつなんですよね。彼いわく、アムステルダムは、ドラッグとセックスの街らしいです。そうなんですか、知りませんでした。
もう一人は、再就職活動をする前にヨーロッパ各地を巡り歩いているらしい。二人とも僕より年上。ユーロバスという、ヨーロッパの各都市を結ぶバスを使って移動しているらしい。鉄道は高すぎるといっていた。本物のバックパッカーは、バスを使うのだろう。感心する。
初めて日本人とお話をする。お兄さんの仕事の手伝いでイタリアに行って、ブランドの開拓の仕事をした後、ヨーロッパをフラフラしているらしい。有名になって、でかいことをやりたいとかいっていた。イタリアで、デジカメなどを取られたらしく、写真が撮れないことを悔しがっていた。
彼に、僕のTシャツの柄を指摘される。この問題点、分かりますか。