第22話 トゥールの古城
バスティーユ駅に行くまでの間に、街頭に花売りをたくさん見かけた。日曜日の名物なのだろうか。
Montparnasse駅からToursへ。トゥールはフランス古城めぐりの拠点の街。時間が無いのでほとんど回れないが、雰囲気だけでも味わおうという意図での遠出である。これもユーレイルパスがあるからできる芸当。
トゥールは支線上にある駅のようで、途中乗換えが必要だった。トゥールに着くが、残念なことに日曜日のためか、ほとんどのお店はお休みのようだ。でも、人ごみから逃れられたというだけでも、来た価値はある。駅前でスーパーが開いているのを見つけたので、水と果物を購入する。午後からは休業するようだ。日曜日に開いていただけでも、御の字。
サン・ガシアン大聖堂。何かのイベントがあったようで、入り口付近では振舞い酒がなされていたり、ボーイスカウトみたいな格好をした子供たちがたくさんいました。その人ごみを掻き分けて、こっそりと内部を撮影。だって、中に入りづらいんですもの。
お店はほとんど休みだし、特にやることも無いので、フラフラと散歩。川べりを、ベビーカーと一緒に、ご夫婦が散歩していましたよ。幸せの光景と言うべきですかね。
土手のブロックに座って、果物を食べる。洋ナシ。やわらかくて甘い。最近のお気に入りです。
トゥールにも花売りの人がたくさんいる。メインストリートを歩いていたら、小さな女の子が、「ムッシュー」といって花を差し出してきた。正直迷う。花を買っても処分の仕様が無いが、買わないと良心が痛む。少しやつれた感じの女の子が売っているんですよ。男なら迷うでしょう。でも、結局は、買わなかった。花がかわいそうだから。ローヌ川沿いを歩く。
帰りの電車まで少し時間があるので、駅前のケバブ(焼いた肉をパンのようなものではさんだ軽食)を食べる。4ユーロのところ5ユーロを払ったら、チップだと思われたらしく、お釣りがもらえなかった。悲しい。こんなとき、フランス語が話せれば、と痛切に思う。彼にやるくらいなら、さっきの女の子の花を買ってあげればよかった。ところで、ここにも結構、日本人観光客がいました。