第19話 ルーブル美術館
Hotelの名を冠するだけはあって、寝心地は非常に良かった。車掌が朝食は呼びに行くとかいっていたから、馬鹿正直に待っていたら、駅に到着してしまい朝食は食べられず。心残りだ。同室の人が荷物を出すのを手伝ってあげる。すごい荷物の量だなあ。
Austerlitz駅からLyon駅方面へ。YHを目指す。道がまっすぐではなく、直角に交差していないので、自分の位置が分かりにくい。何とか到着。予約はしていなかったが、一応、空きはあるよう。ただ、初日はExtra Bedを使ってもらわなければならないとのこと。床に直接おいてあるらしい。きちんと眠れれば何でも良いので、問題ありません。こちらは2ユーロ安かった。
荷物を置いて市内観光。でも、まだ朝食を取っていないので、近くの公園でオレンジとカロリーメイトを食べる。だんだん消費していかないと邪魔になる。子供たちが遊んでいる。のどかだなあ。パリだなあ、と思う。
パリといえば、ルーブルでしょ、ということで、ルーブル美術館に向かう。地下鉄駅で、カルト・ミュゼ(地下鉄乗り放題+美術館入場無料券)を買おうと思うが、”No!”と言ったっきり、売ってくれない。英語がしゃべれないにしても、せめてフランス語で説明する姿勢くらいは見せて欲しいなあ。とりあえず、地下鉄1日券を買う。
ルーブル美術館には、色々と入り口があるらしい。僕は、地下鉄駅からそのまま入ったので、すんなりとチケット売り場までいけたが、地上のピラミッドから入るには、すごく並ばなければいけないようだ。
さすがに内部は観光客でぎっしり、と思ったら、それ程でもない。有名どころ意外はあまり人がいないので、ゆっくりと鑑賞することができる。ここも展示品をそのまま出してある。もっとも、日本では美術館になぞ行ったことが無いので、どのように展示されているのかは知らないが…。
やはり有名どころも見ないとね、と言うことで、ミロのビーナスから。まあ、人の集まるところはこんな感じなわけですよ。ゆっくり見ることなどできない。でも、ミロのビーナスって、意外に筋肉質ですよね。働き者の証でしょうか。
次は、サモトラケのニケ。これは、階段の踊り場に展示されています。写真では良く分からないかもしれませんが、実は結構でかいです。
長い回廊には、イタリア美術の粋が集められています。ラファエロのマドンナ。この絵はやさしい輝きと同時に、はかなさを感じさせます。一瞬のきらめき。ダ・ヴィンチの岩窟の聖母。本当に、洞窟の中、と言う感じですよね。この回廊からわき道に入ると、モナ・リザ(ジョコンダ)があります。ダ・ビンチの絵って、主張が強すぎて、見ていると頭が痛くなりませんか?
目には目を、歯には歯を。ハンムラビ法典もここにあったんですね。ブルボン王朝の宝物も展示されていました。