表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダルさから始まる物語  作者: TDW
3/9

偶数 プロローグ

①→③→⑤→・・・・奇数編


②→④→⑥・・・・・偶数編



『――――きろ・・・・』



世の中には不思議な事がある。

見た事の無い世界を想像する事は、自分の知識や経験の範囲でしかありえない

事だと俺は思う。

それは夢の世界だって例外ではないのではないだろうか。




その世界は、不思議で満ちていた。

人が乗っているのだから恐らく馬車の類だろうか、馬を必要としないそれは

とてつもなく早く、その世界では必要不可欠な物に思えた。

何で作られているのかわからない建物がビッシリと並び、夜になると

それらは輝きを見せてくれる。

人が通ろうとしようとすれば勝手に開く扉や、常に動き続ける階段。

大小様々な額縁のような物の中で目まぐるしく動く人々を見た時には、

どうやって入るのものかと関心した。




『―――っきろ・・・』



その世界は、平和な日常が何処までも続いていた。

争う事が殆ど無く、同じ年頃であろう”彼”は、級友に囲まれ楽しそうな日々を

送っていた。

道を歩くだけで特定の誰かに対して膝をついたり、頭をさげる事など

一切無かった。

まるで皆が対等であるかのようなその世界は、最初はとても信じられなかった。



『お・!・・かげん・・・・に・・』



幾度となく見させられるその夢は、いつだか当たり前になっていた。

眠るのが楽しみになっていた。

武器など無く、偉そうに踏ん反りかえる貴族やつらもいない。

この世界はどんなにか・・・・・・、



「いい加減に起きろこの馬鹿野郎!!!!」



鈍い衝撃と共に、冷たい床の感触。

敷き布団ごと引っぺがされたであろう、この現状と共に



あぁ、やっぱり夢だよな。



なんて溜息の一つもつきたくなるのはしょうがない事だと、俺は思うのだ。

② 本編 22日投稿

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ