1月 6日 午前 調査開始
まえがきはなしです!
一言だけ、今回は会話文が多くなってしまいました。
では、すったぁーとっ!
翌日の朝、煉雄が一番早く起きて準備をしていた。
「あれ?レッキーいつから起きてたの?」
「んー、一時間くらい前かな」
「なんでそんなに早く起きたの?」
「いや、いろいろ整理したいことがあったからね」
と言いながらも「ふふぁぁ~」とあくびをする煉雄
「イズミンなんてまだ寝てるし…」
確かに涼は煉雄の横で爆睡している。
見ているものをしわせな気持ちにしそうなくらいのいい寝顔だ。
しばらくすると朝食が運ばれてきた。
その時間になってからやっと涼が起きだしてきた。
朝食を食べながら三人は今日のそれぞれの動きについて話していた。
「私とイズミンはあれだよね、昨日の本屋さんの店主のおじさんと住職のおじさんだよね」
「まぁ、そうだけどね」
「なんか聞いてると煉雄のほうが楽そうな仕事をしているようにならないんだが」
「いや、いやそんなことないよ。ちょっと自分なりの考えがあるからね、それにお二人さんのほうがコンビ的にいでしょ」
「まぁ、いいか」
「ちなみに二人は自転車で行ってね、あと島の人の口コミも集めてくるべし!」
「なんで集めなきゃいけないの?」
「それも内緒内緒!」
「おまえはこういうの何を言っても教えてくれないもんな」
「まぁ、きにしないきにしない」
…一時間後
「じゃあ、お二人さんいってらっしゃーい」玄関で大千さんと二人を見送った。
「では、案内します。我が家の倉庫でよろしかったでしょうか?」
「はい、そうですけど。この家の先祖の詳細が書かれたものなどは倉庫にありますでしょうか?」
「そうですね、その類の書物は倉庫に保管してありますが何か?」
「いえ、ただの家にもそのようなものはあるのですが。失礼ですがちょっと変わっているこの家にもあるのかな?と思いましてね」
「そ、そうですか・・・」と言いながらも大千さんの表情はふに落ちてない様子だった。
「では改めてご案内いたします」
「ああ、お願いします」
大地さんに案内されるまま着いたのは非常階段の付近にある小部屋であった。
「この部屋が倉庫としてつかわれております」
「ありがとうございます」
「何か用がありましたら、そちらの内線でお呼びください」
と言って大千さんは出て行った。
「よし、始めるか」と言って神嵜は手袋とマスクをして作業を始めた。
そのころ二人は…
二人は昨日とおった道をマウンテンバイクで走っていた。
昨日の道従通りいくと目的地の書店についた。書店は昨日のように閑古鳥が鳴いており、人っ子ひとりいなかった。
そしてやはり昨日の同じように店主が奥で優雅に座っていた。なかなか声がかけがたい雰囲気だから少しためらったが何とか声をかけた。
「あ、あのーすいませんちょっとお時間ありますか?」
「私のくだらない話でよければ、いくらでもお話しいたしますよ」
と言いゆっくりとその老人はこちらを向いた。
「なんでわかったんですか?僕らがあなたに話を聞きに来たって?」
「そりゃ勿論。本を買いにきたにしては本を持ってないし、本の場所を聞きに来たんじゃ、書店の中を探してうろちょろするはずだけどそんな動きはしなかった。しかもこの書店に来るのに本を買いに来るのじゃなかったら私に用があるのだし。君たちは鉈城館に来ている客人だろう?何なら聞きたいことはあるだろう?白鮫一族のこととか私のこととかね。それに民間伝承記を必要とするくらいだからよっぽどの理由があるのだろうね」
「こ、この老人はあなどれない…」夢泉は心の中で感じた。
次回からいろいろな調査です。
事件はあと数回で起きます。
ちなみに構想は完成しています!
時間がないのでまた次回!
では!☆(^∀^)ノ~~ヂャァネッ