表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

第1話

《ジングル♪ ~カフェ風の軽快なBGM~》


RICO

「こんばんは。『RICOのイブニングカフェ』の時間です。

10月からスタートした毎週木曜日夜の新しいラジオ番組、おかげさまで数週間が経ちまして……ようやく少しずつ慣れてきました。

この番組は、五井物産GAIALINQプロジェクトフロアの特設スタジオから、私RICOがカフェにいるような、くつろいだ気分で聞いていただけるように、楽しい時間をお届けします」


《ジングル・短いスポンサー読み》


「――この番組は、世界と日本の未来を創る・五井物産株式会社、

ファッションシーンを素敵に彩る株式会社フェリシテ、

そして株式会社五井不動産、日本GBC株式会社の提供でお送りします」


RICO

「さて、今日はスペシャルゲストをお迎えしています。

本当は番組スタートのときに来ていただきたかったんですが……お忙しくてなかなかスケジュールが合わず。ようやく今日、お越しいただけました!

五井物産が今進めている、全世界注目のプロジェクト『GAIALINQ』の最高執行責任者、五井物産の一ノ瀬直也さんです!」


直也

「はい。一ノ瀬直也です。リスナーの皆様、こんばんは!」


RICO

「実は直也さんは、もうご存じの方も多いと思いますが……私とスペシャルユニットを組んでいて、『RICO×NAOYA』のNAOYAとしても活躍中なんですよね。

でも今日の直也さんは、商社マンとして?それともNAOYAとして?どっちなんでしょう?」


直也

「どちらでもなくて、全部ひっくるめて“私自身”ですね。

GAIALINQという大切なプロジェクトがあって、それを商社マンとしても、そしてNAOYAとしても進めたい。

だから私の中では一貫してひとつの直也なんです」


RICO

「ふふっ。さっそくカッコいいセリフをいただきました。

直也さんはね、もうしょっちゅうこういうことを言うんですよ。

女性リスナーのみなさん、油断してるとすぐ心を持っていかれますからね。……え?そんなことない?

いえいえ、それを決めるのは直也さんじゃなくて、聴いているみなさんですから」


RICO

「さて、それではまずここで一曲お届けします。

私たち『RICO×NAOYA』の新しいオリジナルソング。来月5日発売予定のナンバーです。

心を込めて作りました――『ブルーダイヤモンド』」


《♪楽曲イントロ~フェードアウト》


RICO

「お聞き頂きました『ブルーダイヤモンド』は、私の大切なある人から、実際に贈ってもらったブルーダイヤモンドをモチーフにした大切な曲なんです。ちなみに……ブルーダイヤモンドは『永遠の愛』という宝石言葉なんですが、直也さんはご存知でしたか?」


直也

「え?あっ……そーなんですね。うーん、なるほど。……しかし、そう考えると、女性への贈り物というのは、本当にいろいろ考えないとマズいですね」


RICO

「ふふっ。そんなの当たり前ですよ、直也さん。でももう贈ってしまった以上は、その責任を取る必要が出てきてしまいますから、直也さんも、そういう事がないように、充分注意してくださいね」


直也

「ははっ。注意します!」


RICO

「はい。それでは直也さんが反省されたところで、一旦CMを挟んでから、直也さんと一緒に楽しく進めていきたいと思います。

――『RICOのイブニングカフェ』、この番組は、五井物産株式会社、株式会社フェリシテ、株式会社五井不動産、そして日本GBC株式会社の提供でお送りします」


《CMジングル♪》


※※※


《――スタジオ外・控室スペース》


亜紀(腕組みジト目)

「……もうさ、絶対あのブルーダイヤモンドのチューカー贈ったの、直也くんってバレバレじゃない?もう保奈美ちゃんへのペンダントもそうだけど、何で不用意にそういう意味深なもの贈っちゃうんだろうね?」


玲奈(冷ややかに)

「ブルーダイヤモンド? 永遠の愛? ……もうこれ、リスナー全員に、今のやり取りでバレバレだと思うけど」


麻里(ため息まじりに吹き出す)

「ほんと、ああやってさらっと爆弾投下するから……。これ、この後のリスナーとのやり取りで、絶対このネタに関するツッコミが殺到しますよ。責任取る気あるんですかね、あの人」


亜紀(考え込んで)

「とりあえず、余計なやり取りが発生しないように、ある程度コントロールしましょう。放送事故にならないようにする当然の配慮でしょ」


玲奈(ため息)

「まぁそうですね。もう少しは自分の立場を考えて欲しいですよ」


麻里(頷きながら)

「仕方がない。ちょっとチェックしてみましょう。スタッフさん、ちょっと見せてください」


※※※


《――自宅・リビング(ラジオを聴いている保奈美)》


保奈美(リビングのテーブルで勉強中)

「……ちょ、ちょっと待って!あの時莉子さんに渡していた紙袋の中身って、ブルーダイヤモンドのチョーカーだったんだ……直也さん……もう!本当に!!」


※本編はカクヨムにも掲載しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ