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9月10日のEdinburgh  作者: edinburgh0910
Edinburgh編——戦いの幕開け

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幕間 少年少女の暗躍

 エジンバラの暗く寒い夜の小道で、1人の淡いピンクの髪をした小柄な少年と、それと背丈のほぼ変わらない少女が静かに歩いていた。

それだけならばただの仲(むつ)まじい少年と少女だったであろうが、少女の服装と立ち振舞いは明らかに異質だった。

『12使徒』のみが着用を許されたローブを浅く被り直し、ついにその顔を披露した少女。

輝くような金髪に、控えめな縦ロールの髪を揺らしながら歩いていた、その高潔さや優雅さを体現したような令嬢「セラフィナ・ジャ=レーヌ」は辟易(へきえき)したように言った。


「あなたも、災難ですわね。あんな男に目をつけられて。あの男、確かに優秀なのはわたくしも認めますが……あの()()れしい態度は少し思うところがありますのよ。」


冗談めかしたように言っているが、やはり彼女の抱く憂鬱(ゆううつ)さを隠しきれておらず、そのラピスラズリを磨き上げたような青い目には静かな不満が宿っていた。

そんなセラフィナを前にしても、センは落ち着いた態度で、しかし親しみと敬意を込めて会話を続けた。


「僕の主があまり好感を抱かれていないのは残念ですが、あまり悪く言わないでもらいたいものですね、セラフィナ嬢。それに、マヒュー様はどこで聞き耳を立てているかわかりませんよ?」


味方の『12使徒』や配下のセンにもこそこそ盗聴をする。まさに醜悪(しゅうあく)なあの男のやりそうなことだとセラフィナは考えていたが、そのマヒューに頼まれていたことを思い出して我に返った。


「そういえば、貴方の主様がおっしゃってた、ケルンに兵力を集めてほしいなどとの言葉を思い出しましてよ。ひとまず、ワルシャワとパリの聖堂に参らなくてはなりませんわ。」


そう呟くと、『12使徒』セラフィナ・ジャ=レーヌはセンの腕を引き寄せた。

しかし、センの脳裏には一つの疑問がよぎっていた。


「セラフィナ嬢。一つ気がかりがありまして……オダストロ様への情報共有はなさらなくても構わないのでしょうか?」


「問題ありませんわよ、オダストロ様は未だ誰にも……いえ、貴方以外には敗れたことがございませんわ。それよりも、貴方は主様のご心配をなさったほうがいいですわ。単独行動、というのは珍しいですもの。」


それを聞き、センはオダストロについては安堵(あんど)した。しかし同時に、思い返してみるとマヒュー・ヘルムが他の『12使徒』も、センすらも(たくら)みに連れてこなかったという事実はセンにとって不思議でならなかった。


(でも、どうせいつも通りマヒュー様の完璧な布石(ふせき)によって、思い通りに世界は動く……)


センが、マヒューの従者としてその結論に至ったとき、ちょうどセラフィナは『能力』の準備をし終えたようだった。彼女は上空に鎮座(ちんざ)する雷雲を見上げながら、わずかに頬を(ふくら)らませて小声で愚痴(ぐち)をこぼしていた。


「今日は星がよく見えないのが残念ですわ。エジンバラへ参ったのは初めてですのに。」


間もなく彼女らはその空間ごと、星の(またた)くように消えてしまった。

マヒューにおつかいをさせられてた二人の人物のその後です。


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― 新着の感想 ―
レー一行に強力なティームワークでオダストロに勝ってもらいたい!
教団の奴らの理念とかがすごい気になりますね。彼らにとっての正義とは一体何なのでしょうか⋯
教会側の情報も出してくれるの良いね オダストロは聞く感じ強そうだけど、主人公サイドは勝てるんか…
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