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9月10日のEdinburgh  作者: edinburgh0910
Edinburgh編——戦いの幕開け

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第三話 ラムラコフスキーの目論見 後編

「さて、エジンバラ至聖神学校(しせいしんがっこう)の『特別講師』でもあった、あんたの戦う理由は何なのさ?」


長い沈黙の果てに、レーは口を重々しく、ゆっくりと開いた。


「それは……俺は、何年も前のことだ…俺の彼女を教団幹部『12使徒』のマヒュー・ヘルムによって奪われた……!!奴はひどく狡猾(こうかつ)で、金や女に目がないやつだ。奴は己の欲望を満たせる至聖教(しせいきょう)に入信し、わずかな時間で幹部まで上り詰めた……」


レーは深呼吸をし、自らを落ち着けるように語り始めた。


「俺の彼女は真っ直ぐな人間だった。だが、マヒューと関わってからは……人が変わったように奴の悪事に手を貸し始めたんだ。悪事に加担するたびに、彼女はマヒューのそばに居るようになった。そして最終的に……使えないやつだと判断されて殺された……!!彼女は俺の眼の前で自殺した、いや『させられたんだ』。」


レーの過去を聞き、場が静まり返る中、リンは口を開いて質問をした。


「そんなことを経験したあんたが、どうして至聖神学校の『特別講師』をしていたんだ?あんたの……レー先生の行動には謎が多い。」


レーは必死に頭を回したが、その理由が出てくることはなかった。


「んー。忘れたはずはないのだが……」


その場が再び静まり返った。すると警備隊長が口を開き提案をした。


「レー殿、やはり我々と手を組んで、マヒューの行方を……至聖教を……追いましょう。」


すかさずリンも言葉を投げかけた。


「そうだ、あんた1人や私たちだけじゃ至聖教は倒せない。だからこそ、ラムラコフスキー校長のティームワークという言葉を胸に刻んで手を取り合うんだ。」


その言葉を聞き、レーは校長が自分に託した遺志を再確認し、決意した。


「ティームワーク……!!ああ、私も協力するんですね。

んー?リン、あなたもエジンバラ至聖神学校の関係者なんですか?」


レーが質問を投げかけるとリンは笑顔を見せて答えた。


「協力には感謝するよ。私は、神学校では生徒会長だったの。

そこで弟が拉致(らち)されてから、私が路頭に迷っていると、ラムラコフスキー校長が私を(かくま)ってくれた。あの人が居なければ教会の闇を知った私は、間違いなくすぐ殺されていた。」


リンのラムラコフスキーへの感謝の気持ちには、その場の全員が頷いていた。

しばらく各々が話をしたあと、警備隊長が地図を出し、今後のための情報整理を行い始めた。


「さて、まずはブリテン島最大の教徒軍駐屯地、エジンバラ至聖神学校を叩くとしましょう。学校自体はすでに破壊されていると聞きましたが、教徒軍の生き残りは排除しておくべきです。

リン様、周辺の交通封鎖はこの警備隊長パトリックにお任せください。」


「んー。では、私とリンで敵の本隊を壊滅(かいめつ)するんですね。」


「賛成ね。パトリック、敵を1人も逃さないように頼みますよ。」


こうして一行は、再びエジンバラの地へ向かったのだった。

リンとレー、それぞれが情報を開示しています。

ラムラコフスキーはかなりの根回しをしていたことが分かりますね。

これにて『ラムラコフスキーの目論見』は終わりです。

次回、やっと教徒軍とまともに対峙。

以下、各キャラの立ち位置など

・ロケット・レー……謎多き人物、至聖教との因縁により、自身の勤めていたエジンバラ至聖神学校へ謀反を起こす

・ナカム・ラムラコフスキー……エジンバラ至聖神学校の校長、レーとともに謀反を起こし、教徒軍の足止めをする。謀反前、数年間に渡って協力者の手配など暗躍をしていた。

・リン……ナカム・ラムラコフスキーに救われた至聖神学校の元生徒会長、弟を拐った教会の闇を知り、至聖教と対立

・パトリック……リン率いる反至聖教の組織の警備隊長。実質戦略などの統括をしている。

・マヒュー・ヘルム……至聖教幹部『12使徒』の1人、至聖教でもとびきり悪事をはたらいてきたが、実力は確かで狡猾な男。数年前にレーとの因縁を作った。



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― 新着の感想 ―
会議早すぎやろ
教団の12使徒が腐っていることからも、学校が終わってる事がわかるんですね、んー。
もしかして、ラムラコフスキーは死んでいないのかな、レーが理由を忘れていたのがとても気になります!
感想一覧
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