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存在しない記号⦅識別番号007⦆

識別番号:007

名称:存在しない記号

危険度:Significant

記録者:ナーフ


収容方法:現在存在007は収容できていません。職員は存在007を発見次第その資料またはデータをすべて削除してください。また発見した職員は即座に記憶処理を行なってください。


説明:存在007はこの世に存在しない記号集です。現在確認されているだけでも10種類以上の形状が確認されています。存在007はありとあらゆる文字の記録された文書またはサイトに現れます。そのため収容することは不可能とされています。


異常性:存在007を認識した人物(以降存在007-1とする)は存在007を認識後、数時間をかけて記憶が変化していきます。話す言語はこの世に存在するどの言語とも違います。存在003また存在006を使用した解読実験も行われましたが、両者解読はできませんでした。以降はその際の存在003と存在006による結果報告です。


存在003結果記録:あれは人間の言語ではない。あの言語は本来この世界に存在していていいものではないです。そしてあの言語を認識、解読することはとても困難かつ極めて危険な行為です。もしかしたら私が努力すれば解読は可能かもしれませんが私はそれを拒みます。それほどまでに危険なのです。これは私からあなたたちへの警告…いやお願い…命令にも近いかもしれません。あれを解読するのはやめておいた方がいい。もし解読できたのなら…あなたたちがどうなるのかは私でも想像できません。


以上存在003結果記録


存在006結果記録:サルンドは大丈夫なの?……そう…ならいいわ…あー、あの言語についてね。あれは言語というより…音の羅列に近いわ。私の魔法⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を使って……え?聞き取れなかった?あーそっか……簡単に言うと、解読魔法よ。それを使って解読を試みたけど弾かれた。何らかの強力な力によって阻害されたって感じね。私って負けず嫌いだからこういうのはとことん挑戦したい派なんだけど…今回のはもういいかな。対策が難しいし、今はそんなのよりサルンドを落とすためのテクを勉強しないと……え?他に気づいたこと?そうね…あなたたちとあの喋っていたやつは本当に同じ生命体なの?私から見たらさっき音の羅列って言ったけど正確には違う。音は音でもそれをさらに細分化して何か別のものにしたあと再び音に戻した感じ、それをさらに羅列してる。だからそもそも音としても成り立ってない。あとは解読は危険ってことかな…なんでそう思ったのかかぁ…わかんない。いや、言語化できないの方が的確かも…まぁどちらにせよ解読するのはおすすめしないわ


以上存在006結果記録


異常性続:以上の結果により現在の我々の力では解読は不可能だと判断。また今後の解読実験も危険と判断し一時中止。存在007-1は喋ることだけではなく文字を書くことも可能である。その文字は存在007であり、認識したものは存在007-1となる。このことより存在007-1の言語を解読した場合も存在007-1になると予測されている。上記の実験による存在003と存在006の発言を総合すると存在007-1になること自体が危険であると予測されている。だが現時点では謎が多く、それによる死者は出ていない。また記憶処理を行うことにより存在007-1から元の状態に戻ることが確認されており、危険度はUrgentほどではないとの結論が出たためSignificantで落ち着いている。また記憶処理にて見た瞬間のみの記憶を処理しようとした場合、同時に存在007-1だった時の記憶も消去されています。

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