成果
続きです
あれから毎日、彼女と一緒に勉強し続けた。その結果、彼女は見違えるほど成長し、期末試験前の筆記テストではいい点数を取れるまでになっていた。実技のほうも少しずつではあるが、出来ることが増えており、少し自信がついたように思える。
そして迎えた、期末試験当日。筆記試験は僕も彼女も時間が余るほど余裕を持ち解答を終え、その後に迎える実技試験。僕は相変わらず一切魔法を使うことは出来なかったが、彼女が適正外の属性の魔法を披露した時、僕含めて全体が驚いた表情をしていた。周りの人はあの落ちこぼれがとか思っていたのかもしれないが、僕は裏で実技の練習をかなりしたんだなと少し嬉しい気持ちと自分ももっと頑張らないとと思った。
その結果、僕は相変わらずの成績だったが、彼女は筆記、実技共にいい結果を残し、今まで馬鹿にしていた不良達からのいじめもなくなったそう。そしてその結果は、僕があの時に勇気くれたこと、一緒に勉強をしてくれたからだと言ってくれ、彼女から感謝の言葉を貰った。
僕は「君が努力して得た結果だから」と伝え、僕は改めて彼女の努力を称賛した。そして僕は彼女に、
「今度は僕に魔法の使い方を教えて欲しいな」
と伝え、彼女は笑顔で「いいよ」と返してくれた。
そして、彼女から
「今日はテストも終わったし、一緒にご飯でも食べに行かない?」
と照れながらいう姿に、僕も少し照れながら
「いいよ」
と返し、その日僕たちは近くの食堂で一緒にご飯を食べ、一緒に帰るのだった。