反撃の狼煙
過激な内容が続いたのでここで癒しを
エミリアは僕のところへ寄ってくるなり、僕にビンタを食らわせた。そして泣きじゃくりながら、
「どれだけ心配したと思ってるのよ!バカ!」
と言いながら僕に抱きついた。僕は痛みに耐えながらも、彼女の想いを汲み取って彼女が泣き止むのを待っていた。
僕は彼女が泣き止むのを見てから、
「そこまで心配して貰えてるなんて思わなかったなぁ」
と笑いながらいうと、彼女は不機嫌になり、
「ふざけるんじゃないわよ!」
と怒りながら僕の痛いところへピンポイントに抱きついてきた。
「痛い、痛い」といいながらも、彼女を心配させた後悔と、少しの心地よさを感じていた。そして、彼女に、
「心配してくれて、ありがとな」
と感謝の言葉を述べると、彼女は
「私以外友達いないんだから、仕方なくね」
と照れながら言い返した。その姿が可愛く、自然と彼女を抱き寄せていた。唐突にされた彼女は驚いていた。僕も無意識にしたせいで気づいた瞬間彼女を引き剥がして、
「あ、ごめん」
と照れくさく言っていた。彼女は笑顔になり
「別に、いいわよ」
と照れくさく言い返した。それから暫く会話はなかったが、その時間は凄く心地よい時間だった。
その後僕は彼女に、今どれくらいの時が経ったのか尋ねた。そうすると彼女はもう2週間もすれば学校が始まると伝えられた。
僕は最後にあの雇い主に反撃する手段を考えていたが、時間がないことに気づき、彼女に、
「お願いがあるんだけど、協力してもらえる?」
と伝え、彼女は唐突なお願いにきょとんとしながらもそのお願いを了承してもらえるのだった。