仕事受託
次の日、僕は司書さんに言われた通りの時間に待ち合わせ場所へと向かった。そこには司書さんともう一人見慣れない人が見えた。
彼はゴードンといい、今回僕を雇った張本人だ。
彼は早速見慣れない術を使い、僕たちをとある場所へ飛ばした。
そして彼は、
「契約書はちゃんと読んでもらえたよな、そうじゃなきゃこれから先どうすることも出来ないからな」
と言われ、僕は首を縦に振った。
そして彼に案内されるがままとある建物に入るとそこには老若男女の人々が地べたで寝ており、そこにいる人々のほとんどがやせ細っていた。覚悟は出来ていたが、まさかここまでひどいとは思ってもいなかった。僕は改めてゴードンさんに説明を受けた。
ここは、完全歩合制で労働時間は自由らしいが、ほとんどは雇い主からの指名制、給料は雇い主が決められるという制度で、実力のある人ほど給料がもらえる制度だった。ただ蓋を開けてみると、そこは落ちこぼれの集まりといえるほど堕落した人達ばっかだった。
話しによると、ここから雇う人達はほとんどと言っていいほど強制労働を強いられており、給料もほとんどもらえないのだそう。
そのような説明を受け、僕は覚悟を決めた。そしてゴードンさんの去り際、僕は気になったことを聞くことにした。
「ここへ来た時に使った魔法って何なんですか?僕見たことがなくて」
「ああ、君の国では使われてないんだったな、知らなくて当然か」
「だったらその魔法なら…」
「彼に君のこと聞いたんだが、ほぼ確実に使えないと思うな」
「…」
「それでも知りたいのなら、向こうに戻った時に彼に聞いてみるといいさ」
「…わかりました」
と少しモヤモヤしながらだが、なんとか聞けた。
それからフリーの案件を探し、受託を得られたので、その仕事に向かうのだった。




