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自分で決める幸せの形

　いつからだろう。ここまで自分を追い込むようになったのは。人生の歯車が狂いだしたのは。自分でも当時のことはよく覚えていない。単純に思い出したくないだけ、そうなのかも知れない。自分の中で答えを出そうと必死に藻掻いて、私は何がしたかったのか、今となってはもうわからない。

　あの日、私は決断から逃げてしまったのだろうか。そんな風に振り返っては、また自分を責める毎日が続いていたと思う。自分の年齢、周りの年齢、人生がどんどん動いて行ってしまって、自分ではどうすることもできず、ただただ立ち止まる日々。こんな日常に意味はあるのだろうか。そんな疑問を投げかけて、誰かが答えてくれれば、あの時の私は救われただろう。本当に？

　自分の運命とは時に残酷で、コントロールもできずに後悔だけが残る。「このままではいけない」という焦りだけ、少しのプライドだけ、そんな危ういもので毎日を乗り切っているのだ。

　誰かに「あなたのままでいいよ」と一度でも良いから言われたかった。自分が辛いとき、少しでも本音を言えたなら、、、どんなに良かっただろう。

　でも、もう全部遅いんだ。今という時間軸は、過去によって歪められ、未来を上手く創っていくことすらできない。そんな状態になるほど、私自身は落ち込んでしまった。