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グラスホッパー物語 ありがとうノッポさん R5.6.4

作者: 君月 満

すみません

知りませんでした

最近知りました

思い出す歌声

蘇る

あの日

あの時

あの場所で

人生の分岐点を迎え

戸惑いを覚えた孤独の中

心…

乾いた心を抱きしめて

ひび割れた唇を噛み締めながらも

進みたい…と、願ったあの日

誰かに何かに縋りつきたい衝動にかられても

そんなモノは何処にもない事を

ただただその現実だけがそこにはあった

深淵にたどり着き

時の刻みに耳をすませば

ふと聞こえた優しい歌声

それは

暖かみのある優しい優しい歌声だった。

見上げた視線の先にはグラスホッパー

小さい箱の中で軽快に歌い踊るそれは

何かを伝えたくて愉快に身体を揺すっていた

背中を円めて俯きながらも僕はそれを聴き入った


跳べよ若者よ!


人生はアッと言う間に過ぎてしまうよ…

だから跳んで見せてごらんって。ね。


心が震えた


そう!俺だってなれるさグラスホッパー!

気付けばもうグラスホッパー!!

あなたのお側にグラスホッパー!

グラスホッパーからのグラスホッパー!!

だからあなたとグラスホッパー!!!


そして


誰よりもグラスホッパー………………………。


跳んだよ


ありがとう


ノッポさん


ありがとう


グラスホッパー








NHKみんなの歌を聞いて感じた昔の事。人生の岐路に否応なしに立たされた僕が、孤独に苛まれながらも震えて跳んだキッカケを与えた一つの歌。勇気をくれたノッポさんの歌。ありがとうノッポさん。御冥福をお祈りします…安らかにお眠り下さい。

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