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詩❲恋愛❳

還る場所

作者: 日浦海里

目覚めると

何故か涙が流れていた


頬に一筋の温もりを感じたが

それはすぐに乾いて消えた


身動ぎで目を覚ました君は

呆然と座り込んだ私を見つめ

怪訝そうな表情を浮かべた後

何も言わずに私を抱きしめた


頬を伝った温もりよりも

優しく柔らかな温もりに包まれ

また、涙が一筋溢れる


自分でもわからないこの感情は

君の温もりの中で

溶けて

弾けて

空に還って…


体を包む温もりが

体内に染み渡るように広がるのを感じて

私は、そっと君の背中に両手を回した


この温もりが逃げていくとは思わなかった

ただ、この温もりをもっと感じたかった


そうして、不意に、

あぁ、

この幸せな時間に

還ってきたのだと

なぜか、そう感じた

最後までお読みいただきありがとうございます


目覚めたときに

不意に発した感情を持て余すことがあります

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― 新着の感想 ―
[一言]  感想の返信に『親と子』と書かれているのを見て、なるほどなぁと。  子どもって、こっちがヘコんでる時には何にも言わずにくっついてくることってありますよね。  やっぱり人の体温って、安心できる…
[一言] 還る場所というタイトルに惹かれて読ませて頂いたのですが、内容がとてもツボでした……こういう場所があるととてもほっとしますよね。 あとがきにも激しく同意です。私もそういうことあります。夢が続い…
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