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エチン辺境伯領②

アルマイト視点です


ちなみに、アルマイトは第三魔法師団の中でもっとも強いため、次期団長候補筆頭です。

私はロサ様の告げられた言葉に、ただただ唖然とするしかなかった。


「あの、もう一度仰っていただいてよろしいでしょうか……?」


ホルマリン団長が茫然自失の私たちに代わって確認してくれた。


「ふふっ、信じられないのも無理ないわ。

あなたたちに最初の任務として、エチン辺境伯領へ行ってほしいの。

これは雑務じゃない、魔法師としての正式な任務よ」


団長は焦ったようにさらに言い募る。


「しかし、なぜ第一魔法師団や第二魔法師団ではないのでしょうか?

いままで我々は鍛練しかしたことがありません」


「あら、簡単なことじゃない。

彼らよりも第三魔法師団の方が上手く状況を収束させられると思ったからよ。

通常ならば、確かに第一魔法師団に実戦経験や魔法師としての腕は劣るかもしれない。

でも私はあなたが本気の120%を出せると信じてるわ」


そう言ってロサ様はニコッと笑われた。

これは魔法ではないが、私はこのとき、確かにみんなのやる気ボルテージが上昇したのを見た。


「お願い、やってくれる?」


駄目押しでコテッと首を傾げて、ロサ様は訊ねる。

結局、答えは一つしかなかった。


「やらせてください、お願いします!」


ロサ様は満足そうに頷いた。

これも魔法ではないが、私はロサ様が計画犯であったことを理解していた。


みんなが良い顔になったのを見て、ロサ様は一旦口を閉じた。

その艶やかな下唇をギュッと噛んで眉間に皺を寄せ、おもむろに話し出した。


「じゃあこれから作戦の概要を伝えるわ」


ロサ様のお付きのメイドが私たちに作戦について書かれた紙を配って、ロサ様はまず、ルビスコ王国について話し始めた。


「ルビスコ王国のことは知ってるよね?

食糧を強奪するために他国に侵攻する、まるでイナゴのようだ、とよく評されるわ。

『災いを連れる国』とも呼ばれて、たいそう厄介者扱いされているわね。


さて、その国が私たちの同志、エチン辺境伯領に侵攻したわ。

普段ならばエチン辺境伯の兵士は精鋭だから問題ないのだけれど、今回は状況が悪いらしい」


私たちは主題ではないところで驚いた。


「エチン辺境伯が単独で一国家の侵攻を防いでいるんですか?!」


ロサ様は少し自慢気に顎をツンと上げて、そうよ、と肯定した。


「あそこのお抱え魔法師はたぶん、第一魔法師団よりも強いんじゃないかしら」


なっ!そんな大事なことをさらっと言われましても!


「……そんな人たちでさえ勝てない相手と、我々は戦うんですか!?」


よくぞ言った、ホルマリン団長!

そんな敵、明らかに私たちは力不足だし、死にたくない。

私もホルマリン団長の擁護に回った。


「そうですよ、ルビスコ王国は数の暴力で攻めてきます。

生命力の密度が小さく実戦経験もない私たち落ちこぼれでは力不足です!」


ロサ様は私たちの訴えを聞いて、あからさまに残念そうな顔をした。

私はロサ様が「相手のことばっかりね、そんなに戦わない理由がほしいのかしら……」と言った気がした。


ロサ様はすぐに口角を持ち上げ直し、右手をあげ、指を四本たてた。


首をこてんと傾げた。


「エチン辺境伯の魔法師が戦っているのは、四人だけよ」

話題が勉強になってしまい申し訳ないですが、書きたい気分なので許してください。



塾って強くないですか?


自分は塾に通っていないので、日々の勉強で大変苦労しています。


まず、息をするように自主的に勉強していても、いや、だからこそ『自分は勉強している』という気持ちが微塵も出てきません。


次に、勉強のしかたがすべて我流ですから、本当に自分に合っている勉強法か分かりません。

(自分の勉強法は、自分は理系ですが、一に暗記、ニに暗記、三に演習です。

暗記とは、考え方を理解することや考え方の基礎となる知識を蓄えることを指します。

何なら模試の解答も暗記しようと努力しています)


しかしながら、塾は否が応でも勉強させられるらしいです。

宿題とか、講義とか、自習とか。

その方が無駄な時間を少なくできるし、友だちと切磋琢磨できるし、チューターに質問できるし、いろんな問題集を知れるし、講義で学校の授業ではできなかった発見ができるかもしれない。


塾って強くないですか?


受験戦争に勝つためには大きなアドバンテージだと思います。



ということを、クラスで塾に通っている賢い友だちと勉強の話題について話して感じました。

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