ハーレムの地の由来
宗近目線
俺の名前は佐藤宗近,普通の男子高校生。周りの友達(俺含め3人)もイケメンとかそんなことはなく,みんな普通の男子高校生。そうみんな普通の男子高校生なのだ!
つまりは馬鹿みたいな話をたくさんしている。どこのファーストフードのポテトが好きか?
エッチなものは漫画で読むか,動画で見るか?五人だったら,誰が好きか?などなど。
馬鹿だけど,とても大切な話。そして,今日俺たちは新たな話(議題)で,討論をすることとなった。それは...
「今から,緊急会議を始めます。議題,巨乳or貧乳どちらが好きか?」
そんなキモ太の言葉から始まった話。こんなに面白そうな話に乗らない男は馬鹿か調子に乗っている奴だけだ!そして,もう一回言おう。俺たちは普通の男子高校生だ。ならば,参加しないという選択肢はない!
「我,キモ太は圧倒的に貧乳派だな。突然だが,貧乳には夢も希望も詰まっていないという男がいるが,それは間違いだと思うんだ。」
「と言うと?」
「女子には皆等しく,『胸』と言う名の原液を持っているんだ。でも,その『胸』が大きくなれば薄くなってしまう。我はできるだけ,「胸」という濃度100%を味わいたいということだ。
つまりは濃い目のカル●スを味わいたいということだ。そして,我はその濃い目のカルピ●に顔を擦り付けたい!」
「熱く語ってくれてありがとう。だが,俺にはよくわからなかった。
キモ男もそうだろう?」
「僕もよくわからなかったなー。でも,貧乳は感度がいいし,顔を擦り付けたいという気持ちもわかるよ。まあ巨乳の揺れを下から眺めるのも絶景だしなー。そこで深呼吸するのもいいし。僕的にはどちらもありかな?ね?」
俺はキモ男の話を聞いていて,腹が立った。殺そうかな?ってか,どうやってその体験したの?マジで知りたい。ありえなくない?まあ,いいや殺そうt
「宗近,お前が殺したい理由はわかる。でも,待て。こいつがモテるはずがないだろう。」
「た,確かに。さすがキモ太だ。となると...」
『キモ男,そういうお店は18歳になってからだ((笑))』
「おい,なんかすごい失礼なこと言ってないか」
「違うのか?だったら,洗脳か?金か?」
「なんか弱みを握っている可能性もあるぞ」
「なるほど。 ...この下種野郎が」
「だから,なぜそういう無理やした路線に行く。普通に彼女だよ」
「...おい,キモ男。我はお前に対して単純に殺意が芽生えた。もしこのまま友達という関係を続けていたら,お前に対して何をしでかすかわからない。だから,今日だけでもいい。俺たちともうかかわらないでくれ‼」
「そんな,ひどいこと言うなよ!確かに言ってなかった僕が悪いし,こんな童貞の前なのも悪いし...じゃあ今日は帰るよ」
「だとよ?聞き耳を立てている男子高校生諸君。こいつを殺したまえ」
そういうと,さっきまで聞いているように見えなかった男子共がみんなコンパス,ハサミ,
バット,陸上のスパイクのピンをもって,キモ男を連れて行ってしまった。
『ごめんね,童貞で。謝罪と童貞卒業祝いを含め,一人15発ずつ殴ってやるよ!』
そういうと断末魔が聞こえてきた。でも,俺たちは助ける義理なんてない。だって,俺たちはただの知り合いなんだから。
「で,結局佐藤はどっち派何だよ?」
「まだ,その話終わってなかったのかよ。そうだなー。...俺はやっぱり巨乳だな。前から見るのもいいし。横から見るのもいいし。体育なんかで,胸躍るのもいいし。なんか母性溢れてる感があっていいよなー」
『わかる!』
クラスの8割ぐらいの男の声がそろった瞬間だった。後ろに倒れてる裏切者含め。
そして,あとから聞こえてきたのは
『お前ら,男共死ね!』という負け組(貧乳)と勝ち組(巨乳)の両方の声。そして,その声は勝ち組,負け組どちらも呆れの声だった。男共は結局変態なのだ。うんうん。
「ってことは,あんたにとって私はタイプの人間なんだ」そう言って納得している俺の机に座ってきたのは勝ち組かつ学園のギャル系陽キャ美少女の大西千夏さん。
「まあ,そういうことになっちゃうかなー。正直,顔も美人だし。胸も大きしい。あと,
パンツ丸見えだし」
「ええええ。...お前,見たな?」
「俺は嘘が苦手だ!正直言おう!見えた。意外とセクシーなものだった。あと俺の机に座るお前が悪い!」
「じゃあ,責任取ってもらうしかn「何してるの!」」
「あんた,貧乳のくせに話に来てんじゃないわよ!あんたなんか今,お呼びじゃないのよ!
それとも,こいつに言いたいこと,伝えたいことでもあるの?」
「ええっ!そんなの無いよ!私はただ幼馴染の発言に怒っているだけで。
...宗くんちょっとこっち来て」
話しかけてきたのは服の外から見ると少なめの学園の天使でもあり,幼馴染でもある
小西桃華。かわいい。
「聞いてる?宗くん。ああいう話は女の子の前でしたらだめだよ?」
「ああ,わかったって。」
「それで,宗くんは大きい胸が好きなの?」
「まあ,そうだな。どちらかというと,大きいほうが好きだけど?」
「もういい!宗くんの馬鹿!」
走って行ってしまった。
「大丈夫か?カルシウム不足かな。しっかりご飯食べていたらいいけど...」
小西桃華目線
どうしよう。やばい。宗くんが他の女の子たちにとられちゃう。私は5歳のころからずっと
好きなのに。でも、私みんなみたいにおっぱい大きくないし。頑張らなきゃ。
胸大きくしなきゃ。そんなことよりみんなに取られる前にアタックしなきゃ!
負けてられない。
大西千夏目線
幼馴染の桃華のせいで負け濃厚だった私の初恋は今日の宗近の言葉で実際は勝ち濃厚だと分かった。やばい、めちゃくちゃ嬉しい。...でも、ほとんどのラブコメはここで調子に乗ってほかのヒロインに負けることが多い。だから、私は油断しない。
ここで勝負に出る。
宗近目線
俺の朝は早い。毎日、5時に起きてランニングをして、勉強をする。これを毎日することで,帰宅部でも体型と成績を維持できる。
俺はいつものルーティンをこなすためにベッドから出て、歯を磨き外に出る。
と、きれいな女の子が二人いた。桃華と千夏だった。
「朝からどうした?」
『ずっと前から好きでした。私と付き合ってください』
いうタイミングおかしくない?
キモ太目線
我の名前はキモ太である。昨日,キモ男の裏切りが発覚して,真の友達と呼べる存在は
宗近君だけとなっていしまった。我はこの友達を何があっても見捨てたりしない。
おっと,宗近君のことを考えていると,目の前に宗近君がいた。
「おーい,宗近,君?」
「宗くん,明日からも一緒に登校しようね。好きだよ」
「私だって,宗近が好きだからな。って何言わせてんだ!あともっと反応しろ!」
「痛っ。もう,お前が勝手に言ったんだろ。別に嫌じゃねえけど,急すぎて反応に困るんだよ。あと,普通に恥ずかしい」
『カワイイ...』
「殺れ,バーサーカー共」
『イェッサー』
ごめんね,宗近君。君は我の友達じゃないみたいだ。さよなら。君の死に方は見ておいてあげるよ。
『むーねーちーかーくーん?どうしたのかな?死にたいのかな?』
そう言いながら襲い掛かるバーサーカーたち。バイバイ。地獄で待っててね。
そう言い残して去ろうとした。
「やめろよ!私は宗近が好きなんだよ!ケガさせたら,怒るからな!」
「ほんとだよ。宗くんの子と傷つけたら,もいじゃうから。」
『桃華さんにもいでもらうなら本望です。じゃなくて,なんでこんなやつのことが好きなんですか?嘘でしょう』
変態たちの声のあと,『ブチッ』て音が聞こえた。
「へー,そんなこと言うんだ」
「まあ,確かに私たち好きっていう証明してないもんね」という声がした後,
二人は順に熱烈なキスをしていた。この際,キスをした順番などどうでもいい。ただ,
キスをしたという事実が問題だった。バーサーカー共は死に,
宗近君は鼻血を出していた。我は察した。このハーレム物語はまだまだ終わらないだろうなと。そんなことを考え終わり,我もみなと同じように死んだ。
この時,キスをした学校の桜の木の下はハーレムの地と呼ばれることとなる。