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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

タナベ・バトラーズ

【タナベ・バトラーズ】パルテニスとフルレリ

作者: 四季

 二階建ての小屋の入り口出てすぐの辺りで地面に座りサボっているパルテニスを発見したフルレリは、迷いなく注意する。


「またそんなところでサボって。働きなさい」


 パルテニスは棒つきキャンディをくわえながら「すみませーん」といかにも謝る気のないような謝り方をした。


 彼がこのような態度を取るのは珍しいことではない。

 勝手にサボるのも、生意気な返事をするのも、いつものことだ。


「はぁ……まったく……。いつになればまともに働くようになるのかしら」

「この世なんて何もかもしょーもないですしー」

「そういうことを言っているわけじゃない。サボるな、と、言っているのよ」



 ◇



 戦闘の最中、フルレリ率いる王城警備隊は苦戦を強いられていた。


 幅広の廊下に響くのはフルレリの指示とそれに対する隊員たちの返答。そのすべてが鋭く、明らかに余裕がないと分かるようなものだった。


 刹那、隊員たちの隙間を縫うようにして駆けてきた敵兵がフルレリに襲いかかる。


 彼女は手にしていた弓を引き、一撃で敵兵を仕留めた。が、その直後、物陰に隠れていたもう一人の敵兵が刃物を手にフルレリに襲いかかる。


「くっ……!」


 即座には反撃できないーーフルレリがらしくなく焦った、その時。


 廊下を凄まじい勢いで駆けてきたパルテニスが風の刃を起こす術を使い、刃物を持つ敵兵の身体を切り裂いた。


「パルテニス、貴方……」


 フルレリは少しばかり安堵したような表情を浮かべる。


「来るのが遅いわ!」

「えー。助けたんですから遅刻ぐらい許して下さいよ……」



◆終わり◆

挿絵(By みてみん)

↑パルテニス


挿絵(By みてみん)

↑フルレリ

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― 新着の感想 ―
[良い点]  パルテニス、いいところを持っていきましたね。  何気ない会話ですが、互いへの表に出さない信頼が見えるようで微笑ましかったです。
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