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使い魔

 名もなき使い魔の俺は辺境の村に魔王様を探しにいく使命を受けたっす。

 正直、ラッキーだと思ったっす。


 魔王様が復活したなんて話があったけど、そんなの俺たち下っ端には関係ないっすからね。

 だって実際の魔王様なんて見たことないんっすから。


 俺は村の中の大きな木のてっぺんで村人たちを見下ろしていたっす。

 別に襲うつもりはないっすよ。そんな面倒なことはやらないっす。


 人間だとか魔物だとか正直どうでもいいっす。

 よくそんなことで揉められると思ってしまうっす。

 間違っても幹部の人には言えないっすがね。


 今回の任務はただの観光がてらの暇つぶしっす。

 ある程度時間をつぶしたら異常なしと報告しに魔王城へ戻るっす。

 どうせ幹部だって俺たちがまともに仕事をするなんて思ってはいないっす。

 簡単なお散歩任務っす。


 なんて思っていた時期が俺にもあったす。


 なんなんっすか!

 頭大丈夫っすか。


 あの勇者とか呼ばれていた男……火竜に氷竜、水竜、風竜、それに闇竜まで……あと土と光でコンプリートっすよ。

 

 あんな魔法使えるのなんて幹部でも何人いるのかわからないっすよ。


 大丈夫っすか。まじで。

 魔物もあの勇者相手じゃ全滅間違いなしっす。

 人間たちなんてもの作りだしたんっすか。


 しかも、あの考え方本当に人間ですか。

 魔物だってもう少し思料深いっすよ。

 自分で扱えもしない闇竜をこんな村の中で召喚するだなんて、もうなんていうか頭ぶっ飛びすぎです。


 さらに頭が痛いのは勇者と戦っていた男。

 あの男なにサラッと闇竜の闇を払ってるんですか。

 とどめを雷でやっていたように見えましたが実際はその前にあの男が闇を払ってたから雷が効いただけで、普通闇属性に雷効かないっすよ。


 これは非常にまずいっす。

 魔王様復活したところであんな人間たちがいたら魔物全滅するっす。

 これは世界の危機っす。


 急いで報告にいかなきゃと思い空へ飛び出した瞬間後ろから魔力の波動を受ける。

 身体から急激に力が抜ける。


 あれ? 

 俺こんなところで何をしてたんだっけ?

 確かこの村へ観光しに……まぁ異常なんてあるわけないっすね。


 使い魔はそのまま何事もなかったかのように主人の元へ戻っていった。

 

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