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チョロ様の万能感がすごい

 ナオキは全身が少し焦げているがなんとか呼吸があるようだ。

 結果的に闇竜がナオキを守ることになったのだろう。

 とりあえずポーションでもかけとしてやるか。


 ナオキの身体中に傘からポーションをだして全身びしょびしょにしておく。

 これで回復するはずだ。


「チョロさ……ん、ありがとう。助かったよ」

『いえいえ、気にしないでください』


 チョロ様も一瞬考えたが、下手に今から様をつけるとかおかしくなりそうなので今まで通り変わらないようにした。思いっきりチョロさんのことをなでてモフモフしてやる。

 ウール100%は手触りが違う。


「私だって、あんな黒いトカゲ楽勝でしたよ」

「どうした? イブキ」

 イブキはちょっと怒ったかのように頬を膨らませていた。

 とりあえず、頬を指で押してみる。

 こっちのプ二プ二感も捨てがたい


「もう! テルさん触りすぎです。それにチョロさんばっかり褒めてずるいです」

 

 もしかして、チョロさんを褒めていたからいじけてしまったのだろうか。

 ニクスもイブキにあわせてプイッと横を向いている。

 ニクスもイブキも可愛いな。


「イブキもニクスもありがとうな。イブキは可愛いな。よしよし」

 イブキの頭をなでてやるとその手にニクスもすり寄ってくる。

 平等に褒めるっていうのも難しいな。


 そんなことをしていると、近くの木から鳥のような魔物が空へと飛び立っていった。

 ニクスがそっちの方を向いて羽をバタバタさせると魔物が落下していく。

 雷で、巻き込まれ弱っていたのだろうか?


「テルさん、それでこの人どうしますか?」

「うーん。このまま放置しておくのも可哀想だからノボルのところまで運んでやるか」


 ナオキはまだ意識が戻っていないようだった。

 それにしてもこんな危険な魔法を使うなんて勇者として大丈夫なのだろうか。


 俺の装備を改めて見て見るとナオキの闇竜に触れられたところは見事になくなっていた。

 もしこれが村の中で暴れたらどれだけの被害があっただろうか。

 本気でやばかったはずだ。


 なにか俺にも最終奥義みたいなのがあればいいけど、今のところ生活魔法しか使えない。

 ただ、今回ナオキのおかげで新しい生活魔法を覚えたからな。


 ナオキほどは使いこなせないかも知れないがどこかで練習をしてみよう。

 

「チョロさんナオキを運んでもらってもいい?」

『おやすい御用です』


 チョロさんは口でナオキをくわえると自分の背中に投げ捨てる。

 すごいな。本当に力もある。

 チョロさんの万能感がすごい。


 これは鉱山でもわざわざ探しにだすはずだ。

 さて、ノボルにナオキを渡したら俺たちは本来の目的のお祭りを楽しもうじゃないか。

 

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