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冒険者風の男たちが……

 俺たちは妖精の国をでてから元の道に戻りゴルドノームの村へ向かっていた。

 その途中で冒険者風の2人組の男たちから呼び止められた。


「悪いな。羊を探しているんだがあんたらが持っている羊をちょっと見せてくれないか」

「いいけどどんな羊ですか?」

「色が茶色で角が2本、それで足に怪我をしている羊だ」


 どうやらチョロさんを探している男たちのようだ。

 チョロさんは少し怯えたように俺の後ろに隠れる。

 こんなところまで探しにくるってことはチョロさん相当役にたっていたようだな。


「うちのチョロさんは角は2本だけど、色は白だし、足も怪我をしてないよ」

 こないだ見た時にチョロさんの足の傷は完全に回復していた。

「テルさん……」


 俺の後ろに隠れているチョロさんは俺に声をかける。

 大丈夫だ。チョロさんのことは守るよ。


「ちょっとだけ確認してもいいか?」

「あぁいいぞ。チョロさん足を見るだけだからな」


 男たちはチョロさんの足を持ち上げて見て見るが、足には傷痕すら残っていない。

 傷痕でも残っていたら因縁をつけられていたかも知れない。


「こいつでもないな」

「なぁ。もうコイツでいいんじゃないか」

「あっ?」

「角も2本あるし、土で汚せばいいだろう? ほら足は風魔法でちょっと切ってやればいいわけだし」

「それもそうだな。その羊を俺たちに譲ってくれないか」


 男たちは俺たちに向け剣を抜きながら構える。どうやら俺たちと話し合いをするつもりはないようだ。

 チョロさんは俺の後ろで震えている。

 そう言えば出会った時も鉱山で働いていた時のことを思い出した時におしっこちびっていたっけ。もちろん俺たちにチョロさんを渡す選択肢はない。


「その羊を渡せば命だけは助けてやるよ」

「渡すつもりはない。イブキたちは下がってて」

「テルさん、ここは私がやりますよ」


 イブキが一歩前にでて堅木の杖をクルクルと回転させる。

「イブキ戦えるのか?」

「ブラッドボアは倒せないですけど、この程度の人たちくらいなら余裕ですよ」

 イブキが杖を構え男たちを挑発する。


「ブラッドボアなんて倒せる奴らそう言うわけないだろ。こいつら馬鹿なのか?」

「ほっとけ。もう話す必要はない」

 冒険者の一人が切りかかってくるがイブキはそれをギリギリのところで避け、杖で相手の足元を払う。男は盛大に転び木に頭を思いっきり打ち付ける。


「あらら。大丈夫ですか? 足元がお留守だって言われません?」

「この野郎! 下手にでてればいい気になりやがって」


 全然下手になんてでてなかったけどな。

 もう一人の冒険者がファイヤーボールを放つ。

 剣を持っていたので戦士タイプかと思っていたら、魔法も使えるようだ。


「そんなノロノロのファイヤーボール当たるのも難しいですよ」

 イブキが華麗に避けると俺の方へ飛んでくる。


「うわぁ! あぶねぇじゃねぇか」 

 流れ弾注意だな。

 とっさに避けると一本の木に当たり木が燃えだす。

 森の中で火の魔法とかいったい何を考えているのだろうか。

 とりあえず生活魔法水で消しておこう。


「お前らにかまっている暇はないんだよ。いいから黙って羊を渡せ!」

「私たちも暇ではないので」

 ファイヤーボールをもう一度放とうとした冒険者の顎にピンポイントでイブキが杖を叩きこむ。

 イブキがクルクルと杖を回し地面に杖を置くと、男はバタンと音を立てながら倒れた。


「イブキ強かったんだな」

「声がでる前は危ない時に私が行くって説明するのも難しかったので」

 頭の上でニクスが腕を組み『えへん』といった感じでドヤ顔している。

 ニクスは何もしてないけどな。

 ニクスの頭をなでてやるとニクスも嬉しそうにしている。


「チョロさんもう大丈夫だよ。さてこいつらどうしようか? 村に行って引き渡すか? それともこのまま放置するか?」

「連れて行くといくらかお金になるのでお金にしましょう。もう村までは遠くないですから」

「チョロさんこいつら運べるか?」

「もちろんです」


 男たちをロープでグルグル巻きにしてチョロさんの上にのせる。

 それにしても、鉱山ってこんな野蛮な奴らがいるのか。

 どこにあるのかわからないが、かなり広範囲でチョロさんを探しているようだ。

 できるだけ近づかないようにしないと。


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