妖精王の短剣
かつて妖精の国の王とポルテガルドの王は友人同士であった。
時は数百年前、今より世界が混沌としていた時代までさかのぼる。
その当時、妖精たちは人間によって捕まえられ世界各地で妖精の売買が行わられていた。妖精たちはなんとか逃げようとしていたが、個々で逃げるには限界があり次々に捕まっていく。
妖精たちにはその姿や大きさ、高い知能からスパイや暗殺に使われるなど多種多様な方法で戦争に利用されようとしていた。
また妖精によっては特殊な魔法を使うことができ、その使われ方は沢山の方法があった。
妖精たちの数は減り、いっきに絶滅の道へと進んでいこうとしていた。もちろん妖精たちも一致団結し人間へ対抗しようと試みたが妖精の力だけではどうしようもできなかった。
そんな時、人間であるポルテガルドの王により妖精たちは助けられ救われることになる。
ポルテガルドの王は妖精の取引を禁止にし妖精の国を自分の領地へ作るように命じる。
妖精たちを世界中から買い集め森の中で自由に生活できるように環境を整えた。
幸いにも森は広く、人間たちが踏み入れない場所が沢山あった。
そしてさらに妖精の森に人が入れないように特別な結界をはる。
その結界は妖精のみが出入りできるようにして人間は特別な許可を持つ人間以外立ち入れないようにとした。
その時作られたのが、『妖精王の短剣』だった。
妖精王の短剣には妖精王の魔力が込められており妖精の国への通行手形になる。
ただ、誰が持ってもその力を発揮するというわけではなかった。
その力を使うにはその力を継承した人だけが妖精の国へと導かれる。
妖精王はその短剣を持つ者に最大限の礼をつくし協力をすることを約束していた。
その力を継承したかどうかは妖精の国へ入れるかどうかでわかるように魔法をかけていた。
盗んだだけでは妖精の国へは入ることができないようにと。
その時、もう一本妖精王の長剣というのが作られ長剣は妖精王の短剣のイミテーションとして作られた。
対になるよう作られているが、実際の効果のあるのは短剣の方だけだった。
この2本には妖精王とポルテガルドの王の2人にわかるある意味があった。
長剣を渡された者は偽物であり、短剣を持たされた者が本物の使者であると。
ポルテガルドの王はあえて長剣が妖精の国への通行手形であるかのように話しをしていた。
いずれこの剣を悪用して妖精を捕まえようとしてくるものたちから守るために。
そしてこの短剣の秘密は代々の王とその後継者にのみ情報が共有された。
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