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村からの旅立ち

 翌日、俺たちは気を取り直して朝からお風呂屋を開店させていた。

 噂が噂を呼び、怪我の治る名湯として大繁盛していた。


 あまりポーションを入れているのが知れ渡るのも問題かと思い最近は少し水と混ぜて薄めている。


 このまま風呂屋をやっていけば冒険者として生活しなくてもいいのではないかと思い始めてきている。イブキとニクスと一緒にお風呂屋を経営して幸せに暮らす。

 そんな未来があってもいいはずだ。


 イブキの方を俺が見るとイブキと目があう。

 イブキは俺に笑いかけてくれる。

 本当に目が見えていないんだよね?


 そこへ一人の男がやってきた。

「初めまして、テル様はこちらにご在宅でしょうか?」

「あっ俺ですが」

「初めまして、冒険者ギルドのモアロンと言います。本日はこちらの物件についてお話をお伺いしたくやってまいりました。大変ご足労おかけしますがギルドまで一度来て頂けますでしょうか?」


 言い方は丁寧だが行かないという選択肢はなかった。

 ギルドへ行くと昨日と同じ部屋に案内される。

 そこはどうやら会議室のような場所のようだ。


「テル様、それで今お住いの住宅ですがお風呂屋を経営されているということでお間違いないでしょうか?」


「そうですが。なにか問題ありました?」


「はい。残念ですがあの物件はギルドが冒険者ように準備しているものですので、お風呂の経営などする場合には別で料金が発生します」


「それはいくらくらいでしょうか?」


「ひと月20万ペトになります。それと、テル様は昨日から冒険者ギルドに出入り禁止になっていますので、補助がなくなり家賃が20万ペトの合計40万ペトの支払いになります」


 毎月40万ペトなんて払えるわけがない。

 風呂屋もいつまでも安定しているとは限らないのだ。


「いや、いきなりそれは……」


「と思いまして、私も上に交渉してきました。一応確認なんですがお風呂の水はどこからくんでいる感じですか?」


「お風呂は……井戸からです」

 傘からだと正直に言うか悩んだが傘からポーションがでるなんていうのは言わない方がいいだろう。そんなことを言ったらどこかへ幽閉されて一生ポーション製造マシーンにされてもおかしくない。


「井戸ですね。わかりました。それでご相談なんですがギルドマスターも駆け出しの冒険者にいじめのようなことはしたくないとおっしゃっておいでなんです。ただ、昨日の事件もそうですし、今回の無許可営業も見逃すわけにはいかないと。そこで、明後日までにこの村からでるなら違約金の20万ペトは知らなかったこととしてくれていると言っていますが、どうされますか?」


 この村をでる……冒険者としてもやっていけず、家賃も高額ならむしろここをでて世界を旅するのもいいかもしれない。きっとこの村以外にも住みやすい街はあるはずだ。


「わかりました。この村をでていきます」


「そうですか、それではその旨伝えておきますので明後日には退去お願いします」


 さて、帰ったらイブキに話て旅にでる準備をしなければ。

 余計な荷物はそもそもないのでニコバアにあいさつしてこよう。

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