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イブキの手料理は最高に美味しかった。魔法の調味料でも使っているのか?

 朝起きると、トントンと規則正しい包丁で何かを切る音と、ポコポコとお湯が沸く音が聞こえてくる。


 昨日は約1ヶ月ぶりくらいにお風呂に入ったので気持ちよくぐっすり眠ってしまった。

 今まで身体を拭くだけだったのでさっぱり感が全然違っていた。


 台所の方を見るとイブキがもう起きだして料理をしてくれている。


 目が見えないとは思えないほどテキパキと動いてあっという間にパンとスープ、それにサラダと簡単な一品を準備してくれた。


 材料は昨日ニコバアが風呂代だと言って持ってきてくれた食材だろう。


 まずはスープからいただく。


 こっちに来てから食事は美味しいと思うものが少なかった。

 あの肉は美味しかったけど。

 他は節約を意識してあまり調味料とかも使っていなかったので結構薄味なものが多かった。

 

 身体にはそれが一番なんだろうけどね。


 料理はほぼ自分で自炊はしていたが、どうしても肉を焼いたものとか、空腹を静めるものが多くなってしまっていた。


 でも、このスープは美味しかった。

 同じような調味料を使っているとは思えないほど味に深みがあり、飲んだ瞬間、野菜の甘さとスープのダシが口の中いっぱいに広がり食欲を増進させる。


「これはすごく美味しい!」


 イブキは少し嬉しそうに顔を赤くしながら喜んでいる。

 この世界にきて日常的にこんなに美味しいものを食べられるようになったらなんて幸せだろう。


10万で奴隷を買った時には大変かと思ったが、これだけ料理の腕があるなら安いものだ。

 気が付くと俺は横に座るイブキの頭なでていた。


 少し恥ずかしいような嬉しそうな顔をしているイブキが可愛かった。


 イブキは俺の家にきてくれて幸せなのだろうか。

 特に何をして欲しいと言わなくてもイブキは自分で仕事を探してやってくれている。


 まだ会って数日しかたっていないが、心のどこかでイブキに惹かれている自分がいる。

 こんな子がずっと一緒にいてくれたらいいと思うのと同時に、イブキにとって幸せとは何かを考えだしてしまう。


 頭の中で色々考えがでてきては消えていく。

 とりあえず仕事を頑張ってイブキに美味しい食べ物でも食べさせてあげよう。


「今日は、俺は冒険者ギルドに行って依頼を受けて仕事してくるから、イブキは家でゆっくりしていて。まだ旅の疲れもとれていないだろうしね」


 イブキは大きく頷いて手を振って送り出してくれる。家にずっと一人でいるのも暇かも知れないが、奴隷としてあの劣悪な環境にずっといたことを考えると少し休むのも大切だろう。

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