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アンソロジーに収録されました

お久しぶりでございます。書きためはある。あるったらある。

 ■コミカライズされたぞ


 実はこのエッセイ、更新が遅いと見せかけて実はストックがいっぱいある。


 しかし小説を書かないでエッセイだけ書いても仕方がないので、何か新作を書いた時に小出しにして更新しようと思って書きためておく。その間に色んな事が起きるのでストックは溜まっていく反面、お披露目のタイミングを逃してしまったものが大量にある。これもそんな話の一部だ。


 なんかね……エッセイを書くとき、大体九割は完成した状態で保存するのよ。でもそれを数ヶ月後に見ると修正したくなるのね、もっとわかりやすく書こうみたいな。ポジティブに考えると能力が向上したのかなって思うわけよ。でもエッセイの一話を読み返すと別に今と文章力も何も変わってなくないか?とも感じるわけ。


 ただ漫然と書いているだけでは「能力」自体はそうそう向上せず、変わってゆくのは心だけ……って思うんですけどどうでしょうね?


 本題。


 短編「追放聖女の働き方改革」がアンソロジーに収録されました。ネタにするのがおせーよ。去年の10月の話だよ。


 詳しくは活動報告をご覧ください。短編書いただけで漫画になるのめっちゃコスパいいな? 


 すーごいね、絵が綺麗なんです。豚に真珠とはこのこと。捨てる神あれば拾う神ありとは本当この事ですよ。こんな事ってあるのね。


 コミカライズにあたって改めて思ったこと、大まかに二つ。


 ■作者の脳内イメージは明確に文章で書かない限り、読者には伝わっていない。


 だって書いてないから。


 いち読者として「えっこのキャラこんな見た目だったんだ!」って思う時、結構あるじゃないですか。文章で容姿が説明されていない限りは読者がそれぞれ脳内で好みのビジュアルを当てはめるので齟齬が出て当然といいますか。


 脳内でキャラを作る時、作者それぞれに「ぼんやりとした部分」と「どうしても外せないこだわり」があると思いますが、その作者のこだわりポイントの部分、往々にして読者にとってはわりとどうでもよかったりするんですよね。


 しかし作者側では「そこだけはっきりとイメージできている」のでわざわざ設定として書く必要がないと脳が勝手に判断してしまう。


 そうして最終的に読者からすると「そんなの知りませんが……?」といった事案が発生するんですね。


 具体的に言うと男キャラの前髪。


 私は前髪あるキャラが好きなんで「自分で作る分には」前髪がある前提でビジュアルを考えます。もちろん商業作品でストーリーから入って前髪のないキャラを好きになることは十分にありますが(というかあるが)


 ウェブ作家の多くは「自分の好きな要素を組み合わせて話を作っていく」事が多いんではないかなーと。「ウェブニュースいっぱいあっても興味のあるものしか読まない現象」と同じですね。


「追放聖女の働き方改革」において「このキャラは前髪があるんですうううう!」と主張して前髪ありのキャラデザにしてもらったんですね。だってそこは明確にイメージできていたから。


 しかし知人たちからは


「前髪なしだと思ってた」

「前髪ないイメージですね」

「このキャラはデコが出てる」

「普通に要素だけ抽出したら前髪ないってなる」


 ……普通に読んだら圧倒的に前髪が無さそうな描写になっているらしいです。


 ……私も読み返して「あっ確かにそうだわ」とその時初めて思いました。


 これをフラットに、第三者として読んだら確かに私もデコ出てるキャラをイメージしますわ。


 それに付随した話題。


 ■ストーリー同様、キャラデザもインプットしなくてはいけない


 これは私だけじゃないと信じたいのでここにわざわざ書くのですが、よっぽどインプットを続けていない限り脳内のイメージが「自分の思い入れの深い年代の流行」で固定されてしまい、作者のイメージ通りにするとなんか古い……となる事案が発生するんですね。


 自分が「このキャラは○○の○○みたいな見た目で……」と考える時の○○って何年前だよ……って思って愕然としたって話です。


 大人になってくると新しい作品を追うことに疲れて(老いだね)かつて好きだったものに延々と執着してしまういわゆる「懐古」状態に陥る人間が多いわけですが。青春時代の流行をかき集めて作品を作ったとしてもそれは今の旬ではないんですよね……。(もちろん時を超える名作はあるけれど)


 とにかく「今人気のあるもの」を摂取し続けることは大事だなと感じました。いや別に好きにすりゃいいと思いますけどね。


 他の賞の講評で「自分が子供の頃に面白いと思っていたものと、今若い人が面白いと感じるものは違う」と聞いてそうだよなあ……としみじみ。


 ※まあなろう読者の年齢層を考えるとそんなに気にしなくてもいいんじゃない……と言うのはある


 そう考えるとナーロッパ的王子と令嬢のクラシカルでヒストリカルでロココなヴィクトリアン世界、キャラデザの指針がある程度固まっているのでやりやすくはあるんだよなーと思いました。


 じゃあ現実の高校生ものとかも皆が一度は通った世界だしデザインの方向性も一定なので書きやすいのでは? と思いがちですが、時代の進化が激しすぎるために作者の年齢がモロバレになってしまう危険性が……まあ同年代に向けて書いていると思えば……。


 バトルマンガとかは多種多様なキャラクターデザインが求められるじゃないですか。別に小説を書くときキャラデザがふわっとしてても書けるとは思うのですが、やはり明確なイメージ、キャラクターの見た目からストーリーのアイディアが新しく生まれるってことは実感としてあるので、ラノベ書きにとっては「キャラ造形力」ってめちゃくちゃ大事だなと。


 まあ私の脳は美容室でデザインを立体として認識できていないために『前髪はこうで、後ろ髪はこうで』みたいな『二つの要素を合体すると変(もしくは物理的に成立しない)な注文を出してしまう』レベルのポンコツな訳ですが……。


 長くなったので終わる。

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