エッセイ二部最終回(別に完結はしない)
ぼやぼやしているうちに、あっという間にお正月が終わってしまいましたよ。
去年の今頃はヒーヒー言いながら小説を書いていて、完結したら何かきっといいことが起こるのだと思っていた。完結して特に何も起きなかったけれど、あそこでやめていてもまったくおかしくなかったので、あの時の自分はなんであれほど前向きだったのだろうと思うばかり。
このエッセイを読んでいる人で、2020年後半私に起きた出来事の詳細を聞けるんじゃないかと期待していた人がいたら、申し訳ない。いちばんエッセイのネタになりそうなことは、みんなが言えないことなので興味が募るのよね。
この一ヶ月半……もう二ヶ月でいいか。最近は大人しく小説なんぞを書いていた。別にポイントがパッとしないから悲しんで塞ぎ込んでいた訳じゃないぞ。
※何度でも繰り返すけれど、パッとするしないは私の基準です
最近の気づきに「ポイントを一切気にしないで好き勝手に書くようになると、同時にエッセイを書きたいと思わなくなる」ということがある。
語りたいのは見つけてほしいからで、隠遁しようと思うと(別にそこまでひっそりやろうと思ってないから完結即新連載を始めたり続編を書いたり活動報告とか後書きに一言残すのだが)そんなに喋ることがないなと思ってしまうのだ。
もっと綺麗な終わり方をしていたら完!でよかったのだけれど、まだ書くことがある気がする……と言うより、本当にやばいのはここからだと、何となく検討がついている。
とにかく、私にとってとてつもない負担だった連載は完結した。これは本当に、人生を無駄にしているのではないかと思うぐらいに面倒くさいことだった。
なんてひどいことを言うんだよお前は、とお叱りになる人もいるだろうが、私としては全力で頑張って……いや、本当にめっちゃ頑張って書いたわけだが、こう……私が今より人気になることって自らを矯正しない限りないんだろうな、と感じる数ヶ月だった。
※別に改善案を求めているわけではない
しかしながら作者がどんな思いをして書いたかなんて、読者にはまったく関係がないのである。私も気にしないし。と言うわけでこれからは「無の境地」を目座すことにした。いやもうしてる。マジで。
これは第三部に持ち越しで(まだ完結するつもりないんかーい)、下記完結にあたっての忘備録を書き残す。あくまで私が思ったことなので、他の人に当てはまるかどうかは不明。
◆最初から終わり(文字数)を決めていた場合でも、予定していた文字数より二割ぐらい増える。
→私はばーっと下書きをして、そのあとエピソードごとに分割して書き足していく。下書きでは地の文をほとんど入れないので、8〜10万字を目指す場合、下書き(プロット)は4万字ぐらいでスタートしても構わない
◆書きためはすぐなくなる
→なんかわからんがすぐなくなる。15話あるから大丈夫とかマジで甘いし「ほぼ完成だから最後見直すだけ!」も意外と負担になる。ざっくり書くのと同じくらい、見直しの時間は取るべきだと思う。書きためは完結まで書かないと書きためじゃない。
◆書き終わってからじゃないと何を書きたかったのかわからない
→取り返しのつかない位置になってようやく「ああ、ここはこうすればよかったかな」と思う。でもそれは最後になって、全体を俯瞰しないとわからないことだ。イラストで例えるなら画像をアップした瞬間にデッサン崩れが気になるあれ。
◆執筆予定を最高時速でカウントしてはいけない
→「そんな無計画なやついるか?」と思うが、私は今でも「自分はその気になれば一ヶ月10万字は書ける」と思っている。この体たらくでもまだ信じているのだから、世の中には新年から「今年は100万字書くぞ!」と意気込んでいる人もいるだろう。去年の投稿文字数を12で割ってください。それが答えです。
◆日々のブクマ数を気にしても仕方がない
→これはほんと、読者の全てを作者がコントロールできるわけでもないので、気にしても仕方がない。1パー剥がれても99パー剥がさない方がすごいと思うしかないと思う。
◆どんなに露出していても作品なりのポテンシャルの分しかポイントは伸びない
→どんなに宣伝しようともポイントが伸びなくなる日はやってくるので、元々決められた潜在能力的なものがある、初期にブーストかかるか完結時かの違いでしかないのかなーと思う。(他の作品を見ていると、書籍発売ないしはコミカライズで新規の読者がやってくる傾向にあるようだ)そう考えると、ごく初期に「応援お願いします!」とやるのはめちゃくちゃ理に適っているなと思う。
◆賛否両論ありそうな展開の時は連続更新で一気に押し流す
→これは書きためがないとできないことだけど、連載形式だと「これはどうかなー……」とヒヤヒヤする展開がやってくる。作者は必要だと思っているけれど下げ展開が嫌いな読者は確実に存在する。そういう時は一気に更新してしまうと緩和されるのではないかなと思う。試してないけれど。
◆後半になればなるほど執筆カロリーが高くなる
→「そんなのわかってない奴おります?」と感じる人もいるだろうが、大抵の人は忘れてしまうこと。毎日投稿できるからって終盤までそのペースが続くとは限らない。そして筆が止まるのは上の賛否両論ありそうな展開の時だったり、心理描写が難しいシーンだったり。体感では終盤は序盤の半分以下のスピードしか出ませんね。
◆投稿した瞬間全ての設定を忘れるのでどっかに一覧としてまとめておく
→「自分で考えたキャラの設定忘れるとかある?」普通にある。めちゃくちゃある。何なら前回投稿した話も覚えてないし、キャラの一人称とか目の色とか、マジで忘れる。多分みんなそうなんじゃないかなと思う。
後半になってきて勢いが薄れると「あれここなんだっけ……このエピソードの時はどんな性格だったんだっけ」となり、投稿した部分を見て思い出して……と時間のロスになるので設定集(口調、性格、見た目など)を先に作って、そこからブレないで書くべきだったなと思う。まだやってないけど、これからはやるつもり。多分。
書いていて思ったのはこれぐらいだろうか。
細々とやっていくつもりなので、今年もよろしくお願いします。




