10月雑記②インターネットをやめろ!!(中)
やる気に満ち溢れすぎていた私は、その後30分作業をして、とうとう重い(物理的にだ)腰を上げてジムへ向かった。
運動は好きではない。運動よりは執筆の方が100倍好きである。ネットサーフィンはその100倍。
しかし、加齢には逆らえないし、著名な小説家というのはきちんとライフワークに運動を組み込んでいる。つまり遠回りに思えても、体を動かした方がいいのだ、多分おそらくきっと間違いなく……。
そんなわけでジムに行った。なんだかんだ荷物が多い。旅行か?でもただでさえ月1万かかっているのだ。これ以上、タオルとかのオプションで費用をかけたくない。いや、新規入会キャンペーンで最初の3ヶ月は安いのだが。
筋トレマシンを触ったりランニングマシンを10分ちょい使ったりして、30分でトレーニングエリアを離脱する。ちなみに、やはり運動時もマスク着用である。そりゃそうか。
運動はそこそこに。私はサウナで自律神経を整えにきたのである。ロッカールームでは流石に誰もマスクをしていなかった。
サウナ→水風呂を2回ぐらい繰り返すと、何だかスッキリした気がする。少なくとも、家にいるときのようなだるさは無くなった。
ちなみに、一人でサウナ→水風呂に入ったのはこの年になって生まれて初めてである。昔母と一緒に京都旅行に行き、地元の銭湯に行った。その時に京都人のおばちゃんに「水風呂に入れ」と強制されたっきりである。でもそれ以降、やっぱり心臓が止まりそうで入れなかったのだが、整いたい。整うためには水風呂に入らなければいけないわけだ。そう言う訳で私はやっと恐怖を乗り越えた。
京都の銭湯のおばちゃんも、私のメモリアルにそこまで刻まれているとは思うまい。私は一人で水風呂に入れるようになりましたよ。
家にいると半身浴と銘打って2時間ぐらい風呂場でダラダラし、頭痛に襲われる……というのがお決まりのパターンなのだが、公共施設ではひたすら風呂に入ることに集中するほかない。
風呂に入りながらネットをするのは時間を有効に使えていると思ったが、実際は違って風呂は風呂、スマホはスマホで分けた方がいいのかもしれない。
夕方になっても、ありがたいことに全くインターネットをする必要性を感じない。家を出て、運動して、お風呂に入って帰るまでちょうど二時間ぐらいだろうか。昼食後は眠くて何もできないので、やっぱり体を動かした方がいいらしい。
しかし、予備のマスクを持っていかないと、さっぱりした後に汗で湿ったマスクをつけるのはなんとも……と言ったところだ。
休憩スペースで、持ち込んだiPadで文章を書く。すっげぇ……デキる奴っぽい……(帰ったら眠くなるから)この後は休憩して晩ご飯を作って、休憩したら23時ぐらいになっていると思う。
17時の段階で、本日の執筆量は12500を超えた。
今まで、どんなに筆が乗っていても疲れて超えられなかった領域である。
私は今、限界を……超える!?と思ったが、休憩所は定期清掃タイムがきてあえなく解散となった。
そして予想通りというか何というか、帰宅後はごく普通に眠くなった。本日二度目の仮眠である。
寝て、ごろごろして、時刻はすでに19時前。
……ある意味予想……予定通り? やはり自分は自分のことをよく分かっているなと思った瞬間である。
というわけで執筆再開。短編を書く。自分の中のハードルが上がってしまって、オチをつけるのがだんだん難しくなってくる……。
14000ぐらい書いたところで、そろそろ見直しをしなくてはいけない。何文字書いたところで見直しをしなければそれはもう意味がないのである。だって見直しの方が何倍も時間かかるし。
……と思っても「書けるときに量を書く」の誘惑には抗えない。と言うわけで短編を書き足す。1万字ぐらいのものを分割しようと思ったが、6000字ぐらいにしかならなさそうだ。
30分書いて、1時間休んで……。文字数を追ってもらえればわかるが、明らかに生産ペースが落ちている。
休憩時間には目と脳を休めるために目をつぶって横になっているのだが、どんどん回復力が落ちていくのを感じる。
時刻は22時になる。全然書けてないような、なんだかんだ文字数は稼げているような……と言う訳で16000。エッセイの文字数をカウントに入れるな? エッセイだって立派な文章やないかい!!
ここでインターネットを解禁する。
メールを見て、ラインを見て、Twitterを見て、メルカリを確認して、下書きを印刷して、エッセイをべったーに上げ、今更ながらにささっと晩ご飯を食べ(ちなみにお好み焼きもナスの揚げ浸しも作っていない)
……って、もう24時やないかーい!!!!!!!!!ふざけんな!!!!!!!!最低限のことしかしとらんがな!!!!
ここで「執筆を開始してから20時間ぐらいが経過する」と言う気持ちの悪い事実に気がついてしまい、へこむ。
⭐︎俺の夜はまだ終わらない──!!




