9月雑記③あなたとわたしの舞踏会
連載再開にあたって、27〜34話ぐらいを書くのが大変だったと言う話。設定ガバガバのまま進むと中盤よくても終盤のまとめるところで死ぬ事が分かった。テンプレの部分が終わって書けなくてエタるとも言う。
メンタルブレイク……とスランプがなぜ同時に来たかと言うと、これ実は割と理由がはっきりしておりまして。
ぶっちゃけると「調べ物をしていないから描写が出来なくて詰まった」んですわ。お恥ずかしいことに。多分それがなけりゃもうちょっと早かった。
そもそも、話の大枠からして「貴族的な描写をするのがめんどいからお子ちゃまの話にしている」わけですよ。
なので、当初の予定ではめんどくさそうな所はさらっと3話ぐらいで流すつもりでした。
しかしまあ、書けない。本を探すのもめんどくさいし、そもそも中世近世の生活って、リアルに表現してもいいことないんですよ。
マジな話をすると、ナーロッパ的世界観、具体的な時代考証に沿ったものではなくて、又聞きの又聞き…みたいな伝言ゲーム感あるじゃないですか。
正解がないと言うか……。
と言うわけでマイ異世界ルールをフリーダムに構築。私が神だ。てな感じで、連載の27〜34話ぐらいまでを書いた時の自分との対話を書き残します。
細かいところの整合性を求めだすとキリがないので以下の様な「ぎゃはは!」なノリで書いている人もいますよと雰囲気をわかっていただければ。
お城……お城かあ。王城と王宮と宮殿の違いってなんだろう。王じゃなくて皇帝のいる所は?まあその辺ガバガバでいいか。
脳内にあるのはおそらく赤坂離宮とヴェルサイユとエカテリーナ宮殿。建物の描写は省くよ。みんなの中に、それぞれのお城がある。それでいいじゃないか。
ちなみに、私の脳内では外観はドラクエみたいな石造りの地味目なお城なのに中がヴェルサイユのヘンテコ城だよ。
外見の描写も困る。だって脳内に明確なイメージがあるわけではないし。ないことはないけど、おそらく小説書きのキャラのビジュアルに対するイメージでものすごくぼやけたものか、既存のキャラクターを脳内で自キャラとして動かしているのではないか?と思う。
宝石の資料だけは手元にあるし、そこはまあまあ詳しいジャンルではあるのだが、いきなりそこだけ詳しくても意味がない。
ネックレスとイヤリングを対にあつらえたもの(ブレスレットや指輪もお揃いの時があるよ)は「パリュール」と言う。でもそれ言っても伝わらねえなと思ってスルーする。ちょっと知っていると細かく書きたくなるんだよね。
ドレスの描写もよくわかんないので地味なマーメイドラインのドレスにする。ドレスも時代によってデザインが変わってくるんだけどね……とりあえずコルセットはもう廃れた事にしよう。内臓を圧迫して体に悪いからね。時代は動きやすい服。ココシャネルか?
現実の人間は色が地味だから何色でもいいけど、眼や髪の毛が色とりどりだとドレスに悩む。悪役令嬢が銀髪になる訳だね。合わせやすいもん。
髪の毛は普通にダウンスタイルでいいと思うけど、一応アップにしておこうか。でも他のメンバーは普通にいつもの髪型なんだよなあ……。
と悩みつつ、ここからもっと面倒くさくなる。貴族の礼儀作法とか知らんし興味ない。
社交界シーズンの始まりということは、主要貴族はみんな来るはず……え、ちょ、待って、ヒロインの親戚多っ!!
でもなんかメンバー多い方が大物貴族の派閥っぽくていいかもしれない。
婚約破棄の場に親が出てくるとその場で揉めるから学校の卒業パーティーとかなのかな!?とここで急に考える。卒業パーティーでの婚約破棄とか、浮気相手をエスコート……ってなんかそこだけアメリカのプロムっぽいなと感じる。
えーと、舞踏会は、始まる前にみんな来るでしょ。で、甲子園みたいなノリで紹介が入って……それで偉い人の入場は多分最後で……皇居の一般参賀みたいな感じで……。うん。
時代劇だと将軍がいて、手前に家臣がいてその後ろにモブがいるでしょう。あんな感じで手前に挨拶に呼ばれるのがステータスなはず。
あ、「ものすごくかしこまった時の言葉遣い」がわかんない。省略。
王とか王子の顔を知らないのは変かと思ったが、現実世界では部長の娘は社長と知り合いじゃないのでまあいいだろう。
なんかわかんないシーンをなんかわかんない感じでごまかす。
ヒロインがヒーローをじっと見つめるシーン。物陰に隠れたヒロインがヒーローの動向を見守……こいつめっちゃ視力いいな!?と自分で自分にツッコミを入れてしまう。
平行な床なのにどうやって個人を判別してるんだ? 実はコンサートホールみたいに一階と二階に分かれているのか?
人が多いのか? 少ないのか? いや多いはずだ。国中の貴族が集まってんやで?
ホールがめちゃめちゃ広い&王子が遠巻きにされているのでよく見えるということにしておこう。
令嬢と言うものは扇を持っているはずだ。と言う訳で扇を持たせる。
「ダンスの時にどこに仕舞った?」と思う。和装なら懐がある。でもこれはイブニングドレスじゃないか。武闘派令嬢らしく隠しポケットが……流石にないな。
流石の悪役令嬢もクラッチバッグは持っていない。でも脳内のルルフィーナは何処かから手鏡や口紅を出すのである。
……物語には描写されないだけで、いついかなる修羅場の時にもお付きのものがいるのかもしれないね?
それか銭湯みたいに荷物置き場があるとか……うーん、まあどうでもいっか。雰囲気でわかれ。
バルコニーのシーンがあって……バルコニーは絶対あるだろ。うん。
なんか急にロマンチックになり、展開が繋がらなくなる。登場人物のみなさまにおかれましては9割終わったあたりで急に喋り出すのをやめてほしい。
このあたりで唐突に「自分はおねショタおねロリ百合百合たまにモフモフ」を書きたかったのだと気がついたが時すでに遅し。ショタの命は短くて。
ああ、ショタがキャッキャしてるところを書きたいが、もう真面目なシーンを書き切らないと次のパートに行けない。
ダンスのシーンがあって……。何回ターンすんねん。私の中のダンスシーンのある作品と言えば「FF8」と「ボールルームへようこそ」である。つまり貴族じゃないのである。
貴族のダンスが社交ダンスのクラシックのカテゴリーとして残っていったんだよね? そうだと言ってくれ。とりあえずエッチなシーンを入れておけば密着している感じは伝わる気がする。
「男のリードがうまい」って言うのはなんかエッチな隠語っぽい雰囲気あるよね。
「???」と思いながらも書くが、執筆は終わらない。どうしてこれが2話ぐらいで終わると思っていたんだろう。不思議。




