7月雑記⑥ 「あー(笑)それ幸せになれないパターン(笑)」
※タイトルは私の愚痴を聞いた身内のごもっともなお言葉
7月は中旬に入り、私はボチボチ書き進んでいた。この時はネガティブな自分と冷静な自分が交互に入れ替わり、なんとか前に進めていた。コロナだし梅雨だしで太陽光が足りていなかったためにハッピーな気分ではなかったが、少なくとも時間はあったし、会社も潰れなさそうである意味かなり安定していた。
感想欄を閉じるとメンタルが安定する。なんとなく、マメに感想返信をした方応援されるのかなと思うし、常連さんが来ると嬉しいので申し訳ない気持ちもあるが、振り回されるリスクを回避できたのは大きいと感じた。
ブクマは増えている。ランキングも落ちない。悪いことは全く起きておらず、童話やコメディなどのランキング浮上に必要なポイントが少ないジャンルの作品も伸び始めている。
いいことしか起きていない。
しかしながら、じっとりとした焦りが振り払えない。
心の中に不純物が溜まっていく。
『なんだこれ〜〜全然楽しくねえ〜〜〜〜』と私は思った。
なろうのランキングは作者の心を蝕む。
短い話は完結させてしまえばそれまでだが、連載は違う。事前に全てを書き終えていない限り、連載中ずっと「書く」と「毎話読者にジャッジされる」両方の負担がのしかかる。
いつかはポイントが止まる。ランキングから落ちて露出が減ってしまう。そうなると新規の読者を獲得するのが難しい。それはいつだ?「それ」が来た時、自分はどうなるのか。
他の作者は私を認識していないのは百も承知であるが、自分の作品をほっぽり出して、他の作品の評価が気になって仕方がない。
感想は受け取り方は千差万別だが、数字は数字でしかない。ブクマ1000はブクマ10000の10%しか読者がいないのだ。そうとしか感じられなくなってくる。
ランキングには「居る」のだから、スルーされているのだ。100位以内の作品の中でも、読まれるものと読まれないものがある。
私はスルーされている。ネタに走りすぎて作者避けされているのかもしれない。そんな事を考え始める。
7月中旬、すでにこのような思考に取り憑かれるようになる。いきなり水準が上がりすぎて、私は完全に以前の感覚を失っていた。
しかしこれは闇堕ちの序章にしか過ぎない事を、私はまだ知らなかった。
創作は自分との戦いとか、承認欲求のために創作してるのか? 今の読者を見ろ!みたいなお気持ち理論はノーセンキューである。今は光の魔法少女に説得されて改心するターンじゃないからね……。
私が投稿し始めた7月は何だかわからんが追放聖女ブームが来ていた。
他サイトで上位になったところで満を時してこっちに先行、ってスタイルを取っている人が多かったらしく、全く歯が立たずばかすか抜かれていった。私も次回からマネしようと思う。
後から始まった連載にポイントを抜かれると言うのは、だいぶ悲しい。部活で三年生になってレギュラー昇格かも!って思った矢先に大型新人の新入生がかっさらっていった感じだろうか。
私が1話仕上げるのに1日かけてひーこら言っている間も、ずーっといろんな人が投稿して、誰かがそれを読んでいる。
頑張っても、1日に1話書くので精一杯である。間に合わないと、焦りだけが上滑りしていく。何度でも言うが、余計なことに感情を支配されるとそれだけで脳は疲れていくのだから、他人の数字を眺めることにポジティブな意味はない。本当にない。
なんだかんだ、まだこの時はギリギリ元気だった。ランキングは50位前後まで落ちているのだが、それを維持できていたので「このまま行けば完結まで一度もランキングから落ちずにいけるんじゃないか」と思ったのである。




