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10万字ブースト?そんなものはない。完結ブーストならあるけどね。

 

『素足のリズ』がまあまあな評価を得たことで、私は少し自信がついた。ちゃんと更新して、完結していれば、ある程度のポイントがつく。そう信じて、私は『聖女』の書き溜めを進めた。


 2020年1月現在、その作品はまだ連載していない。なぜなら、本編を放り出してサブキャラのスピンオフを書いているからだ。


 連載もしていないのになんだこいつは?と思った方もいるだろう。もしかして「あーわかる」と思ってくれた人もいるかもしれない。


 私は『聖女』を一人称視点で書いており、その合間にサブキャラ視点の話を挟む形でストーリーを進めていこうと思っていた。しかし、その分量があまりにも多すぎた。


「これ連載中にやったら、絶対にブクマ剥がれるな……」

 私はそこまで見越し……妄想して、本編の第2部が終わったら、別作品として外伝を投稿しよう。そう思い、自分の脳内の映像をカタカタと打ち出し続けた。


 調子が良ければ、8000字。忙しければ、1500字。ほぼ毎日書き続け、『聖女』の下書きはすでに30万字近くなっている。しかし、それは「書きたいシーンを断片的に書いた」だけのもので、とても投稿できる様な代物ではない。


「飽きたな……」


 12月上旬、私は執筆に飽きていた。書けるところは書いて、後はめんどくさい箇所と推敲ばかりだからだ。


 そんな時ふとテレビを見ていて、思いついた。


「フィギュアスケートを題材にした小説を書こう」


 知らない事は書けない。調べるのは面倒くさい。すなわち、お仕事系とか知識チート系の小説は私には書けない。しかし、フィギュアスケートならちょっとは知識がある。あまりない題材だろうし、これでちょっと書いてみよう。


 こうして『氷娘とひきこもりの雪男』(旧タイトル 氷むすめと引きこもりの雪男 〜フィギュアスケート選手、異世界へ行く〜)が生まれた。


 スケート選手の女子高生が、転んだ拍子に異世界に転移してフィギュアスケートに取り組み、ついでにそれを見たイケメンに惚れられる話だ。モチーフは結構斬新だと思っている。モチーフはね。


 舞台は異世界、とは言ってもモデルにしたのはまんまロシアだ。私と、おそらくフィギュアスケートをかじった事がある人は大体ロシアに対して親愛の情を持っていると思うが、世間の人々にとってはよくわからない国だろう。その点で、出だしから滑っていたのかもしれない。


 この作品が、件の「15万字弱書いて完結しても100ポイント以下」の作品だ。ブクマ100件で底辺脱出とかそんな次元じゃない。



 1話を投稿して、ブクマは付かないが評価が7ポイント入った。それで私の気持ちは大分落ち着いた。おそらく「読んだ作品には必ず評価をつける」タイプの読者の方がアクセスしてくれたのだと思う。その節はありがとうございました。


 書き溜めがあったので、どんどん投稿した。1日に何度も更新して、pvが120ぐらいだった筈だ。この一文だけで大体の作者の方は「もう無理だな」と判断すると思う。しかし、私はまだ前向きであった。ストーリーはまだまだ序盤。ヒーローが出てくれば、おのずとブクマも増える筈。そう楽観的に考えていた。



 ……結果、ヒーローが出てもブクマは増えず、ほぼ毎日更新し、10万字書いてブクマは10。ポイントは30前後。『10万字ブースト』なんてどこにもなかった。


『10万字ブースト』が起きるのは、その時点である程度の評価を得ている作品。文字数が多いのに低ポイントなんて、見えてる地雷みたいなものだ。


『連載を続けていけば、読んでくれる人が増えるはず!』と言うのは幻想だった。『後半面白くなります!』はなろうでは通用しない。スタートダッシュが全て。このセオリーを無視した私が爆死するのは当然の結果である。


『ぐぬぬ。では完結ブースト、こいつならどうだ……!』


 底辺悲しいアピールをして心優しい方にポイントを恵んでもらった私は、42ポイントの小説を完結させるため、最後の10話に取り掛かった。ユニークアクセスを見る限り、最新話を追ってくれている人が10人ぐらいはいると思われたので、頑張って完結させればその人たちはご祝儀として評価をくれるのではないか?そんな下心があった。



 そうして1月17日、執筆開始から40日、約一ヶ月の投稿期間を経て、私の小説は完結した。それまで100前後だったPVは一気に2000に到達した。完結時53ポイント、17ブクマだった作品は最終的に94ポイントになった。評価はあまり増えなかった。


 ……え、低い?はい、そうなんです。100ポイント以下の小説はたくさんあるんですけど、異世界恋愛で、なおかつ完結していて100ポイント以下ってのはそうとう低い水準なんですね、ははは。


 とにもかくにも一つの作品を完結させる事ができ、完結によってポイントは倍近くになった。この経験を次回作に活かすべく、アクセスを増やすためにやってみた事、反省点をまとめていこうと思う。


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