翌日の昼には
次の日の昼、俺は焼き肉でビールを飲んでいた。
どうやらここでは、食い物はタダで好きな物が食えるらしい。
もっとも俺はこの世界を救う勇者なんだから、この程度の待遇は当然の事だな。
ホントなら女もタダにするべきなんだが、まあ仕方がない。
あのアホどもは、朝っぱらから出かけている。
どこに行ったんだか知らないが、俺を待たせるなんて何様のつもりだよ?
「おまたせしました~」
ようやく戻ってきやがった。
まったく、どこに行ってたんだ。
「やー、ようやく奴隷商のアジトを見つけましたよ」
「思ったより、時間かかっちゃったね~」
はあ?
ひょっとして、いちいち敵のアジト探しに行ってたわけ?
そんなの、攻略サイト見りゃ一発だろ情弱かよ。
「とりあえず、お昼にしましょうか」
何言ってんだ!
アジト見つけたんなら、ソッコー潰しに行くんだろが!
何なんだよこいつら、無駄な時間ばっか使いやがって能無しが!
「突入は夜として。
見た感じ、一部屋だけの平屋でしたけど。
あれ多分、地下室ありますよね」
「ま、ただの民家だから。
隠し部屋じゃなくて、たんなる貯蔵庫程度だろうけどね」
「だね。
んで、奴隷は地下に監禁しとくだろうな」
「敵は、奴隷商1人とゴロツキ2人?
一部屋だけなんだから、全員そこにいるよね」
「メタい事言うと、こっちも技能少ない初級ミッションだから。
敵さんも、あんま複雑な配置はしないでしょ」
「そーゆー無粋な事は言っちゃダメ!」
「外から、眠りの歌一発でイケますかねぇ?」
「わたし拳装備だから、戦闘オプションで『投げ(転倒効果)』出来ますよ」
「ユウキが眠りの歌→ボクが鍵開け→前衛班が突貫。
全員寝てくれれば、縛り上げて終了。
起きてるヤツがいたら、トニーが投げて転ばせて、後の二人でトドメって感じで」
「歌が失敗でも、こっちはファイターが一枚いるから、なんとかなるっしょ」
訳のわかんねえ事をゴチャゴチャと!
んなザコども、俺が一撃でぶっ殺して終わりだろうが!
「んじゃ、作戦も決まったから、夜まで休憩って事で~」
何を自分勝手な事言ってやがんだ!
こうしてる間にも、俺の女が中古にされたらどう責任とんだよクソどもが。
自分の都合しか考えないクズ連中のせいで、いつも無駄な時間を強いられてしまう。
イラつきを抑える為に、俺は上カルビを追加注文した。
キャラクター・シート
名前 トニー・スゥ Lv.1
職業 レンジャー Lv.1
習得スキル 所持スキルP 0
ラッシュLv.1
武器
両手 セスタス(投げ技使用可)
防具
1 ヘッドギア
2 ハードレザーアーマー
3 スパイクシューズ
雑貨
ポーション×3
保存食(3日分)
ザイル(20メートル)
毒消し
気付け薬
食事ですが。
拠点のある町や村では、無償で提供されます。
ちなみに拠点は、最初に貰った部屋以外にも有料で設置が可能。
拠点の無い町や村では、滞在費として1日に100G。
(ただし、クエスト内容によっては依頼期間の滞在費は無料になったりする)
森や山といったいわゆるアウトフィールドでは、1日に『保存食(1日分100G)』が必要になります。
またレンジャー技能『食糧確保』+『サバイバルキット』で、一定の確率で現地調達が可能。
食料が無くなって翌日にはステータス異常『空腹』になり、各種ペナルティを受ける。
空腹3日目から、1日1度の生死判定。
空腹1週間目で死亡になります。
ちなみに、あくまでゲーム内の判定なので。
食べ物自体は何でも好きな物を食べられます。