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武器屋にて

あのクソ爺いが!

自分の頭がオカシイの論破されて逆ギレするなんて、最低のクソ老害野郎だ!

ああゆう老害が、さっさと死なねえから。

俺のような圧倒的な才能をもった超天才が活躍できないんだ!

とにかく俺は、武器屋に向かった。

余計に買わされた剣と、このクソみてーなコートをさっさと処分して。

ちゃんとした鎧を買わなきゃいけない。

あのクソ爺いのせいで、無駄に金が減ってしまった!


「このアイテムを売却する事は出来ません


はあ?

何言ってんだこのクソ店員!

いらねえアイテムは、買い取るのが常識だろ!


「いやいや、ファイター職の方では、装備アイテムの売却は出来ませんよ」


ああ?

誰だ、今なめた口きいたのはよ!


「まあ、ちょっと僕に任せてください」


何だこのデブのクソガキ?


「僕は交渉術を持ってますから、売却不能なアイテムでも買い取ってもらう事ができます。

もっとも、売値は買値の1/10になってしまいますが」


エラソーな事言ってたくせに、たった150Gかよ役立たずが。


「ええと…

多分、間違えて買ってしまって、ちゃんとした鎧が欲しいんですよね?

あの僕、前衛職の方を探していたんですが。

どうですか?

僕、使わずに取っといた200Gあるんで。

僕と組んで、これで350Gのハードレザーを買うってのは?

あとは、僕の予備のウッドシールドをお貸しすれば、なんとか行けると思いますが」


ちっ!

ホントは超強い鎧が欲しいけど、金が無いんじゃ仕方がねえ。

役に立たねえガキだが、組むしかねえな。


「よろしくお願いしますね!

僕の名前はユウキ、職業はバードです」


はあ?

なんだよ死に職じゃねえかよ!


「いちおう、このゲームでのバードは知識職ですね。

知識鑑定で、モンスター判定とかアイテム鑑定が可能で。

交渉術で、今のようにアイテムの売却や、友好的な異種族NPCとの会話が可能になります。

ちなみに、最初に習得した歌は『眠りの歌』にしてみました」


役立たずと思われたくないのか、必死で自分を売り込んできやがる。

無能なヤツの特徴だな。


「上位職もそれぞれ方向性が面白くて。

更なる歌スキルが習得できる『ジェスタ―』。

知識系の技能が伸び、失敗判定を引っくり返せる『占術』を習得する『フォーチュンテラー』。

そして、ターン開始オプション『戦闘指揮』で、味方を鼓舞する『コマンダー』です」


だいたい、バードが知識職?

フツーそういうのは、魔法使い系だろ常識的に考えて。

んで、そんな死に職が指揮とか、マジ訳わかんねー。


「まあ、ゲームバランスの意図もあるんでしょうが。

昔の宮廷詩人なんかは、学者であり外交官だったようですし。

『戦闘指揮』とかは、昔の軍隊で太鼓やラッパを使って命令を伝えてたのの拡大解釈なんでしょうね」


はあ、ウザいウザい。

キモオタって、スグに自分の知ってる知識ひけらかして、マウント取ろうとするよな。

クソろくでもねーヤツと組む事になっちまったな。

それもこれも、あのクソ爺いのせいだ!


 キャラクター・シート

 名前 ユウキ・コヒナタ Lv.1

 職業 バード      Lv.1


 習得スキル 所持スキルP 0

  知識鑑定+1

  交渉術+1

 呪歌

  眠りの歌


  武器

 両手 竪琴(呪歌の発動体)

  防具

 1 旅人の服

 2 ウェポン・ホルダー(ダガー)

 3

  雑貨

 ポーション×3

 毒消し

 保存食(3日分)

 カンテラ

 筆記用具(5ページ分)

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