神界の歓迎
荒れた砂漠。
そこに僕はこの女に連れられて来た。
「おい。此処は何処なんだ?…」と僕は恥ずかしそうに問いかけた。
「あのさ…それより退いてくれないかな?」
僕の目の前には美しく、露出度の高い服を着た女性と乳房があった。
「あ、ごめん。あとさっき乱暴なことをしたことについても謝るよ。そしてこの場所なんだけど、神界って言うんだ。その名の通り神の世界。今や、魔族に進軍され崩壊寸前なんだ…。まぁ、そこで貴方の出番ってわけだ!大文字厳閒君。そしてこ砂漠の場所はラスト•デザートとでも呼んでおこう。」と女は愉快そうに僕の前を舞いながら話していた。
グルルルル。
「ったく、五月蝿いなー。殺すぞオラ!…」と言い振り返った。
目の前には2m程の白狼らしき獣が今にも殺すぞとばかりの威嚇をしていた。
「うわー。初陣が白狼は厳しいね。応援してるからあとは頑張れ!」と言い女は空を飛んで安全地帯まで逃げていった。
「おい!何逃げてんだよ。僕、どうすればいいんだよ!助けろよ!」と僕は少し涙目になりながら叫んだ。
「まあまあ、落ち着いて。戦う為の武具なら用意するから。」と言い三種類の武器を召喚した。
「すっげー。鉄槍、ロングソードそして、マシンガン。どれも良いな。」と、僕が武器に対して夢中になっていた時、女は怪訝そうな顔でこっちを見ていた。
「えー。厳閒君の世界ってこんな武器が出回っているんだ。なんか嫌だな。」と言ってあからさまに落ち込んでいた。
いや、全部ゲームで見たやつなんだけどな…と少し呆れていた。
「なーんだ。でも、そっちの世界が危険じゃなくて良かったー!あ、あと武器を手にしたらそれ相応の装備が自動装着されるから。そこんとこよろしく〜!」といつのまにか元気になっていた。
ん?って言うか、僕この女の名前まだ知らない…