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プロローグ

ガラガラガラ。


僕の部屋の積読が崩れ落ち襲いかかって来た。

その時、僕は死に直面した。

数千という本が襲いかかって来たのだから死ぬ事も仕方がない。

正直、死ぬ事に対して悲しくもないし、怒りもない。

強いて言えば只、お金を使いたかった。

雀の涙程しかなかったが、最後の宴をするには僕にとっては十分すぎるほどだったからだ。



まぁ、そんな事もうどうでもいいがな…





ゴン……


頭に硬いものが当たった。


そして目の前が暗黒に包まれた。





「大丈夫ですか?」と女の人の声が聞こえた。


この声…この人絶対綺麗だ!と思ったりしながら僕は目を開けた。

「ああ、大丈夫だ。」

やっぱり綺麗だーー!…うん?どうしたのかな?

目の前の女の人は物凄く顔を赤らめていた。


眩しい。只々眩しい。太陽が近くにあるみたいだった。

富士山の山頂もこんな感じで眩しいのかな?


と、言うより僕は空に浮いていた。

だが、驚かなかった。僕はこの世界に失望していたからだ。関心がなかったからだ。


目の前の女が顔とは裏腹に真顔のまま口を開いた。


「この世界の説明は取り敢えず置いておきます。少し急いでいるので… 貴方に頼みごとがあるんですけど、この世界を救って下さい。その事の詳細も後々言いますので、ついてきてください。」


は?世界を救う?そんな面倒くさい事誰がやるかってんだ。


「すみません。死んだことへのショックで立ち直れそうにないのでやめておきます。」


その後、目の前の女がもじもじとしながら口を開いた。

「あ、あの。とても言い難い事なんですが、私心の中が見えるので、今の全部聞こえてましたよ。」

な、何?恥ずかしい…

「とにかく来てください。お願いです!」

ったく、本当にしつこい女だな。そうか、今思ってる事も全部聞こえてるのか。

「嫌です。」


女が少し怒った様子で近づいてきて僕の胸に手を当てた。

ドゴン

僕はあの女によって波動で吹き飛ばされた。


「さぁ、勝てば官軍ですよ。従ってもらいます。」と言い2人とも消えていった。


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