訪れた知らない人~1~(side玲奈)
今日はいつもの四人で冬希の家で遊ぶことになっている。遊ぶというか…新しい魔法を見つけたらしい。ということで三人で見に行く。
「ようこそ、僕の家へ。僕の部屋へ行こうか。」
冬希の家はとても大きい。まあ、魔法を教えてるところだし、当たり前と言えば当たり前なのかな…
「で、冬希は何を見つけたの。」
「んー…本で見つけたんだけどね、昔の人は魔法陣っていうのを使ってたんだって。それで瞬間移動ができるらしいんだ。だから、やっみたくて。」
「そうなんだ。冬希くんなら、成功するよ!」
「そうだといいんだけどね…ちょっと待っててね。魔法陣書くから。」
冬希は、床にチョークみたいなもので魔法陣を書き出した。魔法陣って、丸の中に色々模様をつけるんだ。
「よし、できた。んー…玲奈。そっちの魔法陣の中に立ってみて。」
「え?私?いいけど…」
「あ、失敗したらごめんね。どこに行くかわからない。」
「……やめとこ。」
「でも、人じゃないとできないんだ。もし、消えちゃったらどうにかするから。」
こうなってしまっては冬希は止められない…私は大人しく、2つある魔法陣のうち、1つの中にたった。
「いくよ。
僕、冬希の名のもとに、魔法陣よ動け!」
私の周りに煙がたつ。もうこうなったら祈るしかない。どうか、成功しますように!
煙がおさまって、前を見る。あれ、さっきと景色が変わってない。瞬間移動は失敗だな。
「瞬間移動、できなかっt「こ、こ、ここどこ?あ、貴方達、誰?」
もう一つの魔法陣から知らない人の声が聞こえる。そっちを見る。そこには腰が抜けて座り込んでる3人と、同じく腰を抜かして座っている知らない人。というか、この人からひとかけらの魔力も感じられないんですけど!!
2人、新しく出てくるので、紹介しておきます。
美香
普通の人間。
人を想う気持ちはとても大きく優しい。
颯治
得意…風 不得意…無し
代々魔法は重力。遠くの場所の重力も自由自在にできる。
冬希の兄。魔法はなんでも使えるしっかり者。