ドヤ顔の夕べ(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「ドヤ顔の夕べ」です。
先日、近所の奥様方がファミレスにいるのを見かけた。
子供達が走り回り、夕食を摂りながらPCで仕事をしているサラリーマン達が迷惑そうにしている。
「注意してくるね」
親友の田守優子が止めるのも聞かずに行ってしまった。
「他のお客様に迷惑ですからお子さんを静かにさせてください」
「貴女、何様のつもり?」
主婦の一人がムッとして怒鳴った。優子はフッと笑って、
「人間様のつもりです」
子供達も立ち止まる程のドヤ顔だった。
ということでした。