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激情盤ポリティカルモンスター〜黒人天皇爆誕〜

 やっと給料が入った。とりあえずパーラメントといいちこを買い占め、お馬さんに投資する。

「やれやれ。そんなんじゃ何時まで経っても金は貯まらんわさ。」

 濡れて飛ぶがジろりと睨む。俺が万年人生複雑骨中にこいつは進化してるらしい。曲は売れない、客も入らん。ッケンナ。元は官能小説のクセに。

「豚。滝を見に行こう。」

 滝。悪くない。日頃の鬱憤を晴らすにはいいかもしれない。

 オンボロのSUZUKIの軽を走らす。目指すは中津川渓谷だ。GWだが車もまばら。幸先がいい。ちゃっとLAWSONでスパムおにぎりとおはぎを買ってスパム喰ってパーラメントを吸えばハイサイと到着。

「この上流にはなにがあるんだろな?」

「山しかないだろ。」

 とはいえ、中々に気分がいい。しばらく登って疲れたら引き返そう。

「豚。黒いのがいるぞ。」

 「へ?」

 目を凝らせばオオサンショウウオがのそりのそりと歩いていた。

「お〜。中津川渓谷にもいるんだな〜。」

 俺はちょっとした悪戯心で足元の石ころを奴に投げてみた。奴の左目あたりをかすめた。

「豚。動物愛護団体に刺されるぞ。」

 したら、奴さんムクムクとデカくなってオオサンショウウオつーかギガンティックサンショウウオと呼びたくなるまでにデカくなった。具体的に言えば身長3メートル体重120キロ的なMBAプレーヤーな感じになった。

「オイ!」

 ヤバいヤバい。ああいう黒くてゴツい奴は怒らせちゃ駄目だ。俺は腰を抜かして動けなくなった。

 

 ノソリ

 

 ノソリ

 

 と、ギガンティックサンショウウオ(長いから以下ギガさんとす)が俺らに近づいてくる。

「馬鹿が!なにやってんだ豚!」

パニックのあまり興奮した濡れて飛ぶが叫ぶ。

「ひゃ!ひぃ!」

 ギガさんは俺を見下ろすとそのヌメる後ろ脚で蹴っ飛ばした。教科書に載せるべきヤクザキックだった。

「餓鬼が攫っちまうぞ。」

 世の中にこんなに低い声があるかと吐きそうになりながら俺は命乞いをした。

「お、おはぎありますっ!」

 ギガさん、首を傾げながら腹這いの俺をつま先で蹴り上げた。痛い。痛いよぅ。

「次やったらてめぇのお袋ごとトルコ行きだかんな。」

 おはぎをぱくつきギガさんは上流に消えていった。

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