学校初日
三人は食べ終わると店を出た
「今日はありがとうございました」
「ああ、また明日」
「また明日学校でね!希!」
二人は駅に歩いた。
帰り際、電車の中で話す二人
「いい子だったね、希」
「ああ、仲良くしていこう」
「そういえば今日この後どうする?うちによる?」
「ああ、また稽古していこうかな」
席が空いたので座る二人
「高校ではなにか始めるの?」
「うーん、まだ何も、これから決めていこうかなって」
「じゃあ何かしようよ!一緒に!」
「うーん、でも何するんだ?」
「あ!バイトなんてどう?」
「龍人族の仕事が落ち着いたらかな」
「うーん」
悲しそうな麗羅
「わかった、日程決めよ」
「うん!」
ガタンゴトン揺れる電車に揺られながら二人は街へ帰る。
駅に着き、電車を降りると二人は自販機で飲み物を買った。麗羅はおしるこを買った。
「えい!」
「あっち!」
麗羅は買ったおしるこを空歩の背中に入れた
「えへへ」
「まったく」
空歩も冷たいお茶を買った。
「お返し!」
「ひやぁ」
麗羅のほっぺに当てた
空歩はやり返した
二人はじゃれ合いながら駅を出る。
しばらくすると道場に着いた
すると奥から声が聞こえた
「よお空歩」
麗羅の父が声を掛けてきた。すると、奥から男がダッダッダと駆け寄り空歩の頭を掻き回した
「久しぶりだな!」
彼は夜烏経光、麗羅の兄。
「久しぶり!つーさん!」
空歩の中では「つーさん」の愛称で呼ばれている。
「あ!兄貴!」
麗羅も駆け寄る
「どうしたの急に」
「いやな、仕事が一段落したから顔を出したんだ」
麗羅のお兄さんは警察官、子供の頃からの正義感でそのまま警察になったような人だ。
「空歩は今日も稽古か」
後ろから麗羅のお父さんが聞いた
「んじゃ!俺もしようかね!」
久々に麗羅兄とも一緒に稽古をする空歩なのであった
日は進み、今日は日曜日
空歩は休日に羽を伸ばす。
「ピーンポーン」
と、ベッドで寝ているとインターホンが鳴る。
「お邪魔するよ空歩」
麗羅と雷夢がお菓子を持って家に遊びに来た。
「どうぞ、上がって」
「お邪魔します!」
「お邪魔します」
二人は竜頭家に上がった。
部屋に上がってもらい、空歩は二人にお茶を出した。
「今日は雷夢が話あるんだって」
「そっか、何?雷夢」
「うむ、その事なのだが、前に取ってきてくれたスライムあるじゃろ?」
「ああ、あれか。それがどうかしたのか?」
「うむぅ、それがな」
空歩は首を傾げる
「実は増えていてな」
「?増えた?」
雷夢は続けた
「スライムに繁殖能力があるのかはわからんが確かに増えていたんだ。」
「何匹に増えたんだ?」
「4匹程度だな」
雷夢は空歩の目を見て言った
「このまま増え続けるなら手に負えんのだ、どこかいい飼い場はないか?」
空歩は少し考えた
「だったら竜宮院に行ってみるか?今日は麗羅を誘って修行でもしようかと思ってたところだしな」
「よし!では出発だな!」
雷夢は急かすように足早に玄関までかけて行った
二人は雷夢の俊敏さに瞬きしながらも一緒に竜宮院に行った。
竜宮院に着くと三人は斎龍寺を訪ねた。
受付で斎龍寺と話している
「はい、なんでしょうか」
三人は事情を説明した
それならばと案内してくれたのは竜宮院の庭園だ。
「ここには動植物も多種多様にいます。それにここは広いです。スライムが十万匹増えようがなんの問題もないことでしょう」
「おおぉ!」
雷夢が目を輝かせていると
「よろしければ見ていかれますか?」
雷夢に聞いた
雷夢は激しく頷いた、こういうのに目がないらしい。
雷夢を見送ると麗羅がこう言った
「じゃあ私たちは」
二人は息ぴったりに
「修行行くか」
と言った
二人の修行が終わり、三人は竜宮院を後にした。
スライムの件は後日持ってくることになった。
「明日は学校初日だね」
「ああ、雷夢も初日なのか?」
「うむ、そうなるな」
「友達百人でっきるかな?」
「やめてくださいお姉様」
「それじゃあね!空歩!」
そういうと麗羅と雷夢は帰っていった。
次の日
朝食を食べてビシッと決め、玄関を出る
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
玄関を出ると麗羅が待っていた
「おはよう!空歩!」
「おはよう麗羅」
二人は駅へ向かう。
駅に着くと電車で学校へ
二人は学校に着いた。学校に着くと希が歩いていた
「おはよう!希!」
「お、おはようございます」
「おはよう、希」
「おはようございます空歩さん」
「だから敬語じゃなくても…」
「ふぇー」
また変な声出た
三人は教室に向かった。
教室に着くと三人はそれぞれ席に着いた。
空歩達は今年一年間共にする座席ということもあって感触を味わっている。
…のかはわからないがとにかく座った。
座るとどこからともなく筆箱を出した。今度は飴を。
これは腰に付けた異次元ボックスを器用に扱っているのだ。
異次元ボックスは機能性を重視した竜宮院が技術を使って作られた異次元の力によるものだ。主人のありとあらゆる声に対応したスグレモノ、簡単に言うと空歩は自分の周囲の空間に異次元ボックスの拡張空間を張りめぐらせることができ、異次元ボックスの入り口の大きさなども変更できている。なので異次元ボックスが腰にあるだけで異次元ボックスに収納、保管されていた物などをそこから取り出したり、収納することが出来る。それもこれも、空歩の日々の鍛錬と研鑽があってこそだ。異次元ボックスは空歩の力によって本領発揮をすることが出来る。
他にも異次元ボックスは様々な用途に使える。
ただ、それをどう使うかは空歩次第だ。
道具は主人の技量によって色を変える。
教室に先生が入ってきた
「みなさんおはよう、今日からこのクラスの担任になった山田雄一です。よろしく」
皆拍手した
「それでは、まず皆自己紹介をしてもらいます。まずは…」
それぞれ自己紹介が始まった
「朝前止水です、よろしくお願いします」
こんな感じだ。
クラスの皆がそれぞれ自己紹介していく。
平田の番が来た
「平田希です。趣味は音楽鑑賞です」
麗羅の番だ
「夜烏麗羅です!趣味はー、んー、これから作る予定です!以上!」
最後に空歩の番だ
「竜頭空歩です、趣味は特にありませんが体力には自信あります」
皆ちゃんと挨拶できたのだ、偉い偉い。
自己紹介が終わると先生は話し出した
「はい!今日は委員会を決めていきたいと思います思います」
……キーンコーンカーンコーン
クラスの話し合いが終わり鐘がなる
「それじゃあ今日の授業はここまで」
「起立、礼」