凛土壤と女湯
汽車に揺られて一時間…
一同は凛土壤に着いた
「よしっ、着いたぞみんな」
空歩もちょっと疲労が見える
空歩たちは桃薰が送ってきた割引き券の店に向かうことになった。
とはいうものの、どこにあるかさっぱりだ。
「風利奈、どこだか分かるか?」
「うーん、さっぱり!!」
「うーん、どうしたもんかなー?」
空歩はよし!と決めた
「みんな、ちょっとここで待機。俺一人で行ってみる、探索は一人で行った方がいいだろう」
「なら!私も行くわ!こんな地に独り置いてくなんてだめだめだもん!」
と麗羅が答えた
「うーん、よしならー、そうだなー」
空歩は一人、指をさす
「希、一緒に来てくれるか?」
「へっ!わ、わたし!?」
「まぁ、探索だし、考えられる人選かなって」
と、言うことで
黒崇、鈴音、朝前、雷夢、ソティ、風利奈、明神、白里、妃星が汽車で留守番。
三人でこの町の探索、と相成った
「みんな!ちょっと待っててくれ!」
探索が始まる。
三人は一道、店をめざす。
と、中に入ると人だかりがあった。
「なんか、古風な町ね。」
「…そうだな、じゃあ二人とも離れないでね?」
「うん!」
希も返事した
すると、色々な店が並んでいる。
その中に割引き券の店が無いかキョロキョロと探る。
「うーん、どうやらここにはなさそうだな」 「うーん、確かにないわね」
「…ん?どうした?希。」
「う、うううん、なんでもない」
何か見ている。
視線の先を見た
そこには丘の上に割引き券の店のマークと同じ風船が上がっているのであった。
「よし!あそこに行ってみよう!」
三人は丘へと向かう。
「あ、あった!ここかー!」
紛れもなくその店だ。
と?
その店の中に桃薰がいた!
「あれー?なんでこんな所にいるのかなー?桃薰ー?」
「ふふん!おみどおりさ!」
「それを言うならお見通しでしょ」
「はぁー、疲れたー。」
希はクタクタ。
「じゃあ麗羅と希はここで待っててくれ!みんなの所までひとっ走りしてくる」
「大丈夫?私が行こうか?」
「いや、ちょうど運動したかったし」
「いってらっしゃ〜い」
空歩は脚にグググッと力を込めた
「龍進」
ドガァン!
すごい音だ。
空歩は人の隙間を縫う様に汽車へと走っていった
「疲れたね!麗羅ちゃん。」
「いやー!その前に今日が結構クタクタだわー」
それを聞き逃さなかった薰が入ってくる
「じゃあさ、温泉、なんてどう?」
「温泉!あるの!?」
「ああ、あるとも!」
「行きたいと思います〜」
ヘロヘロな希が放った
「よし!みんなをまとめて言いくるめて温泉と洒落こもう!」
「おー!」
三人は一致団結した。
……
汽車組も店へと辿り着く。
「やぁやぁ!皆さん!ここが私の行きつけの〜、桃桃好でーす!」
「うーん!いい匂い!」
「なははは!さすがだ!」
鈴音と朝前が店を褒める
「空歩!何かで勝負だ!」
「いや、何かって」
「竜頭空歩しね〜♡」
空歩にぎゅーっと抱き着きながら雷夢が言った
「女の子がそんな言葉言っちゃいけません、てか離れろっ」
空歩もそれなりにあしらうのであった
「ねぇねぇー空歩ー、温泉があるんだってー、行こーよー」
「れ!麗羅まで!」
「わ、わたしもー」
「の!希まで!?」
「なになに?じゃあ私も〜」
「なー!どうしたんだよー!」
一同、食事を済ませるのであった
……
そして一同は、温泉で心も体もリフレッシュなのだ。
「たー!生き返る〜!」
「はー、いいなー。」
「なはは!いい湯だ!」
女湯と男湯で分けられてる
「なあ?竜頭、お隣見て行こぉぜえ!」
「うーん、麗羅もいるんだもんなー」
意を決し、男共は突き進むのであった
「はぁ、気が引ける。」
「そんな言葉!やめろよなっ!!」
「はいはい」
「はいは一回!」
「はい、」
と、その言葉は筒抜けで女湯にも聞こえていて
「空歩〜?そんなことする人だとは思わなかったわ〜?」
隣から声が聞こえる
「なっ!麗羅!」
「見たいならいいのよ〜?竜頭っ?」
「なん、だとっ!?」
麗羅と鈴音が煽る
「はや〜」
ふやけてる希
「空歩っち!私の裸が見たいのかい!?」
「うーん」
「頑張って来たまえっ!!」
薰と風利奈も煽る
「ドンと来い〜!」
白里は、酔ってる
沈黙の明神。
仁王立ちのソティ!
お湯から体を一ミリも出さない雷夢!!
さぁ!どうする!
「黒崇、一人で行って?」
「なっ!」
「ふにゃタレー」
「ふにゃタレー」
女湯からブーイングが響く
「めんど、」
空歩はふわー!っとお湯に浸かるのであった
……
お湯から上がり、皆で旅館へと泊まる
と、ここで誰がこの旅館を払っているのかって〜!?さて、誰でしょう!
実は、この道中の旅費なんかは風利奈と白里と明神が負担している。
「みんな、感謝するんだぞー」
「はーい」
旅館では皆同じ部屋で眠ることとなった。
空歩は明神のおじいちゃんが渡した本を取り出してみた
「あ!それ同じの持ってるわ!」
白里が身を乗り出してきた
「明日、時間が空いたら見ようと思うよ」
「そうしなさい!何せその本はね〜」
「碓氷さん、本の中身を見る前に言うのは如何かと」
「おっと、しまった。」
……
就寝時間
皆が寝てる中、窓際に座り、月明かりを灯りにして本を読んでみた。
その本は…
「空歩?」
小声で麗羅が話しかけてくる
「どうしたの?」
「ああ、眠れなくて」
「その本は?」
「ああ、あのおじいさんから貰ったものだ。」
「…お茶でも飲む?」
「うん、貰う」
窓際でお茶を飲む二人なのであった




